ITスキル Office2010 Word編

【Word】図 Part.4:図表番号の挿入と変更

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こちらのページでは、
Microsoft Office 2010版
「ITスキル」Word編

をお届けします。

Microsoft365版をご覧になりたい方は、
こちらをご覧ください。
目次:Microsoft365 【Word編】
https://andla.jp/wp/?page_id=6375

今回は図や表にキャプションを入れる方法だよね。論文を読んでいると、学会によってその表現方法にいろいろなタイプがあって面白いんだよね~。

学会で表現方法を細かく指定しているところもあるし、そうでないところもあるし。

そういえば、論文の校正していると図表につけた番号が同じになっちゃってるのを時々見かけるよ。

それを回避するためにも、これから図表番号の入れ方と更新について説明していきます。さぁ、始めましょう!

4回にわたって説明してきた図の設定についての説明は今回が最後です。
図Part.4では、「図表番号」について取り上げます。
図や表にタイトルや番号を入れていきましょう 。

今回も、Word2010を使用しています。

図表番号とは、図や表、グラフといったオブジェクトに付けられる番号のことです。
下図ではグラフの中央下に挿入されています。

図表番号が挿入されたグラフ例


図表番号を追加、削除、移動した場合は、
簡単にすべての図表番号を一度に更新できます。

図表番号は、オブジェクトの文字列の折り返しにより、
挿入場所が変わります。

・オブジェクトの配置が文字列の折り返し「行内」の場合
 →通常の文字列と同じように段落に挿入されます。
・オブジェクトの配置が「行内」以外の「四角」や「外周」などの場合、
 →図表番号はテキストボックスに入ります。

オブジェクトの配置が「行内」以外のとき、
オブジェクトと図表番号が一緒にページ内や文書内を移動するようにするには、
オブジェクトと図表番号が入ったテキストボックスをグループ化する必要があります。

図表番号の挿入:オブジェクトの配置が「行内」の場合

配置が、文字列の折り返し「行内」になっている図や表などの
オブジェクトに図表番号を挿入する方法です。

(1)図表番号をつけたい図を選択し、
[参考資料]タブの「図表」エリアにある[図表番号の挿入]をクリック。

参考資料タブの図表番号をクリック


(2)[図表番号]ダイアログボックスが表示されます。
図表番号を表示されているもの(Figure1)から変更したい場合は、
[ラベル名]ボタンをクリックします。

ラベル名ボタンをクリック


(3)新しいラベル名を設定できる画面が表示されるので、
好きなラベルを入力します。今回は「図」と入れました。
入力後、[OK]ボタンをクリックします。

新しいラベル名を設定しOKをクリック


(4)図表番号をどの位置に入れたいかをリストから選び、
[OK]ボタンをクリックしてください。

図表番号を入れる位置を選ぶ


(5)図表番号が図に挿入されました。

図表番号を挿入した例


(6)次の図を選択して[参考資料]タブの[図表番号の挿入]をクリックすると、
既にラベルには先に設定した図1と同じラベルで、
続き番号の「図2」が入っています。

次の図を選択して図表番号の挿入をクリックすると続き番号が表示される


※図表番号には、グラフタイトルなどを入力して挿入することも可能です。

図表番号が挿入されたグラフ例

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図表番号の挿入:オブジェクトの配置が「行内」以外の場合

オブジェクトの配置が文字列の折り返し「行内」以外の場合、
図表番号の挿入方法は前段で説明したのと同じです。

ただし、図表番号は、図表番号ダイアログボックスの「位置」で指定した
場所に作られるテキストボックスに挿入されます。

指定した場所に作られるテキストボックスに表示される


オブジェクトと図表番号が一緒にページ内や文書内を移動するようにするには、
オブジェクトと図表番号の入ったテキストボックスを
グループ化しなければなりません。

「Shift」キーを押しながら、オブジェクトと図表番号を選択し、
右クリックメニューの中から、[グループ化]を選択し、[グループ化]を
クリックしてください。

オブジェクトと図表番号をグループ化


これで、図を移動しても図表番号も一緒に移動できます!

!!オブジェクトの配置を決定してから図表番号を挿入すること!!

図表番号を挿入してから、オブジェクトの配置 を変更すると 、
図表番号の位置がおかしくなってしまう場合があります。
特に、配置「行内」のオブジェクトに図表番号を挿入してから
配置を「四角」などに変更すると、
図と図表番号がバラバラになっていまいます。

オブジェクトと図表番号がバラバラになった図


必ず、オブジェクトの配置 で文字列の折り返しを決定してから
図表番号を挿入するようにしてください。

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図表番号の更新

新しい図表番号を挿入すると、図表番号は自動的に更新されます。
ただし、図表番号を削除または移動した場合については、
図表番号の更新は手動で行わなければいけません。

(1)文書内の好きな場所をクリックし、
[Ctrl]キーを押しながら[A]キーを押して、
文書全体を選びます。

(2)マウスの右クリックで表示されるショートカットメニューから
[フィールドの更新]を選択します。
文書のすべての図表番号がすぐに更新されます。

フィールドの更新をクリックすると図表番号が更新される

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図表番号の書式設定

図表番号の番号書式を設定、変更することができます。

(1)図表番号を挿入したい、もしくは挿入されたオブジェクトを選択し、
[参考資料]タブの[図表番号の挿入]をクリックします。
表示された[図表番号]ダイアログボックスの[番号付け]ボタンをクリック。

番号付けボタンをクリック


(2)[図表番号の書式]画面が表示されるので、書式のリストから
好きなものを選択し、[OK]ボタンをクリックしてください。
今回は丸数字を選択します。

好みの書式を選択


(3) [図表番号]ダイアログボックスの図表番号が変更されました。
これでよければ[OK]ボタンをクリックしてください。

ダイアログボックスの図表番号が変更される


(4)図に丸数字の図表番号が挿入されました。

丸数字の図表番号が表示された例

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図表番号に章番号を含める場合

文章に見出し1などアウトラインレベルを設定してある場合、
図表番号に章番号を入れることができます。

(1) [参考資料]タブの[図表番号の挿入]をクリックし、
表示された[図表番号]ダイアログボックスの[番号付け]ボタンをクリック。

[図表番号の書式]画面が表示されるので、
番号書式を選択した後、[章番号を含める]にチェックを入れ、
章タイトルの基準となる見出しレベルを選択し、
章番号と図表番号との区切り文字を選択し、
[OK]ボタンをクリック。

章番号と図表番号との区切り文字を選択


(2)[図表番号]ダイアログボックスの図表番号を確認し、
これでよければOKボタンをクリックします。

ダイアログボックスの図表番号を確認しOKボタンをクリック


(3)すべてのオブジェクトに、章番号と図表番号が挿入されます。
下図は第2章に入れたグラフに図表番号が挿入されたものです。

章番号と図表番号が挿入される

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図表目次の作成

長い論文などの場合、図表目次が必要とされる場合があります。
自動で図表目次を作成する方法について説明します。

目次は、あらかじめ振られた図表番号を参照するため、
必ず図表番号をすべて挿入し、設定した図表番号が順番に
並んでいるかどうかを確認してから、図業目次を作成してください。

(1)図表目次を挿入したい場所にカーソルを移動し、クリックします。

(2)[参考資料]タブの「図表」エリアにある[図表目次の挿入]をクリック。

図表目次の挿入をクリック


(3)[図表目次]ダイアログボックスが表示されるので、
リーダーの種類やページ番号の並びなど、任意に設定し、
最後に[OK]ボタンをクリックしてください。

リーダーの種類やページ番号の並びなどを任意に設定


(4) 図表目次が挿入されました。

図表目次が挿入された


(5) 図表目次を更新するときは、
図表目次内にカーソルを移動し、
[参考資料]タブの[図表目次の更新]をクリックしてください。
図表目次が更新されます。

図表目次の更新をクリック

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いかがでしたか?次回はいよいよ【Word編】の最終回。数式機能について説明します。お楽しみに!


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