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鎌倉幕府はいつできた?

コラム

大人になって学び直しをして、
面白いなぁと思ったこと。
その一つに、時間の経過によって、
過去に事実としていたことや
正しいと思っていた知識が変化していくことが、
よくあることと気づかされることが挙げられます。

知識として得たものが時の経過で変わることは
当たり前なのかもしれないけれど、
かつて学んだことを 自分の中で「不変」というか、
固定的に捉えているところがあるな
と感じることがあります。

だから、「学びって変わるんだな」と気づいたのは、
学び直しをしたときの大きな収穫だったかもしれません。

この「学びの変化」には、2つの種類があると思います。

 

 

変化1:新しい学びが生まれる

 

一つ目は、時代の変化に合わせて、
新しい学習領域が生まれてくるという
「変化」です。

パソコンがない時代には、
「情報」という科目はありませんでしたが、
2003年に「情報」という教科が生まれています。

●情報(教科)
https://ja.wikipedia.org/wiki/情報_(教科)

また、大学の学部も変化していきますよね。
最近は「キャリア」や「グローバル」、
「メディア」、「コミュニケーション」などの
言葉が入った各部が増えています。
学部の名称を現代風に変えているところもありますね。

あるいは、現代を象徴するような学問領域として、
「マンガ学部」「ロボティクス&デザイン工学部」などの
学部も生まれて生きています。

自分が卒業した学部の名前が変わっていたという経験を
された方も多くいらっしゃるかもしれません。

 

変化2:学習したことが変わる

 

二つ目は 、昔学んだことが
研究の発展(成果)によって
変わっていくという「変化」です。

例えば、このコラムのタイトルである、
「鎌倉幕府はいつできた?」
という質問に回答する場合、
私が学んだ時には「1192年」と覚えました。
イイクニ(1192)作ろう鎌倉幕府ですね。

しかし、今の子どもたちは、
「鎌倉幕府の成立は1185年」
とか、あるいは年代をはっきりはさせず、
段階的に成立したと学んでいるようです。

イイハコ(1185)作ろう鎌倉幕府
国から箱になっちゃうの?(笑)
って思った親御さんもいらっしゃるかも。

私が小・中学生の頃に使っていた、
社会や歴史の教科書を作っている
帝国書院のホームページに、
この件について解説が載っていました。

●社会科Q & A − 歴史(帝国書院)
Q5:鎌倉幕府の成立は1192年ではないという説が
有力になっていますが、どのような根拠に
もとづいているのですか?
https://www.teikokushoin.co.jp/q_and_a/history/#q5

かねてより、歴史の学習において
年号を覚える(暗記する)こと以上に
・その時代に何があったのか(同時に起きたこと)
・なぜそのような形になったのか
という経過や周囲からの影響を理解することが
もっと大事ではないかと思っていたので、
この説明はとてもしっくりきました。

ただ、「イイクニ(1192)作ろう鎌倉幕府」のように、
同じ時代に学んだ皆さんと
共通の事柄があるというのも、
ちょっと楽しいことではありますが(^^)

また、前方後円墳といえばどこですか?
私なら「仁徳天皇陵」と答えます。
しかし、こちらも現在では、
大仙陵古墳(だいせんりょうこふん)」、
あるいは大山古墳と呼ばれています。

クイズ番組で前方後円墳の写真が出た時に、
「仁徳天皇陵!」って、
それはもう自信満々に回答したら、
正解は「大山古墳」でした(驚愕)
ちょっと動揺しました。
え?違うの?大山古墳ってどこ?
同じ形のものがもう一つ見つかったのかと思った!(笑)

名前の変遷は、wikipediaにありました。
●大仙陵古墳
https://ja.wikipedia.org/wiki/大仙陵古墳

大仙陵古墳の詳しい解説が、
堺市のホームページにありました。

●仁徳天皇陵古墳百科(堺市)
http://www.city.sakai.lg.jp/kanko/hakubutsukan/kofun.html

こちらは「仁徳天皇陵」と書いてあるけど(笑)

特に、歴史や地理のような社会科に該当する科目は、
時代によって解釈が変わったり、
あるいは発掘調査などによる新たな知見が
生まれることが多いので、こうして
変わっていく運命の科目なのかも。

このように変遷を見るのもなかなか面白いことです。
「なんで変わったんだ?」という小さな疑問から、
興味がわいて、新たな学びにつながっていきますよね。

今回、この件で調べていたら、この本を見つけました。
少し前の本ですが、

昭和時代に学んだ皆様には、目から鱗かも。

さらに統計や数字で歴史を振り返る本もありました。

イマドキっぽい数字で見るという点がポイントかも。
数字で示されると「へぇ」って思っちゃうし。

こうしてかつて獲得した知識というのは、
不変ではなく、時が経つにつれて、
新たな知見などで変化していくものなのでしょう。

「知りたい」
「学んでみたい」
と好奇心をくすぐられた時、
学ぶきっかけはその変化にあるのかも。

かつて学んだことも変化していくとすれば、
「いつでも」「何度でも」学び直すことで、
学んだそのタイミングごとに自分の中に得るものが
どんどん増えていくのかもしれませんね。

***
今日の四字熟語

すずき
十年一昔(じゅうねんひとむかし)
世の中の移り変わりが激しいことのたとえ。
十年という年月を区切りとして、それ以前は昔のように思われるということ。
(goo辞書より:http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/idiom/)

十年一昔。
時の流れの早い昨今では、十年も待たずに、
数年、早いときには1年も経過すれば、
世界中の研究者が次々に新たな知見を発見して、
変わっていくことも多いですよね。
変化を追いかけるのも大変な時代になりました。

 


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