ITスキル Office2010 Excel編

【Excel編】小技集 Part.1

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今回からExcelの小技集を展開します。
取り上げる機能は「カメラ機能」と「ゴールシーク」です。

今回から始まる小技集、楽しみだわ。結構使ってない機能が多いと思うんだよねぇ。

今回は、「カメラ機能」と「ゴールシーク」について取り上げてみましたー!

「カメラ機能」ってマークは知ってたけど使ったことなかった!「ゴールシーク」って名前から機能が想像できない(笑)わかりにくいんだよねぇ。

そんな人が多いはず。実は、知っていると結構使える「カメラ機能」と「ゴールシーク」について、これから説明していきます!

まず説明するのは「カメラ機能」
デフォルトで、リボンにカメラボタンが
表示されているわけではないので、
案外知らない人も多いのではないでしょうか。

カメラボタンをリボンに表示させるところも含めて説明いたします 。

カメラ機能とは

カメラ機能とは、
「図のリンク貼り付け」を簡単にできるものです。

それなら、該当箇所をコピーして、貼り付けの際に
「その他の貼り付けオプション」から
[リンクされた図]を選択したらいいのではないか ?

そのとおりです。

ですが 、こういう使い方はどうでしょうか 。

例えば、パソコンの画面に収まらないほどデータが入力された
大きな ワークシートで、計算の結果を見ながら
数字をあちこち弄りたいとき。

そのようなシミュレーション 中に、いちいちの結果部分を
スクロールして確認することはとても面倒です 。

ワークシートの下部に計算結果が表示されている例


このカメラ機能を使うと、
確認したい部分を作業している場所の近くに表示し、
それを見ながら作業することができます。

「ウィンドウ枠の固定」や「分割」などを駆使するよりも
カメラ機能を使う方がてっとり早いことも多いでしょう。

この便利なカメラ機能ボタン、使用するには
Excel上部のリボンには用意されていません。
表示させる必要があります 。

次でそのカメラボタン表示方法について説明します。

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カメラボタンの表示

(1) [ファイル]の[オプション]をクリック。

(2)「Excelのオプション」画面が表示されるますので、以下の手順で進めます。

-1 左側のメニューから[クイックアクセスバー]をクリック
-2「コマンドの選択」で[リボンにないコマンド]を選択
-3 コマンドのリストをスクロールして、「カメラ」を見つけてクリック
-4 [追加]ボタンをクリック
-5 [OK]ボタンをクリック

カメラボタンをリボンに追加する手順


(3)クイックアクセスツールバーに [カメラ] ボタンが追加されました。

リボンにカメラボタンが追加された図

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カメラ機能の使い方

では実際にカメラ機能を使ってみます。

(1)頻繁に チェックしたい箇所を選択し、
先ほど設置したカメラボタンをクリック
(=撮影ということですね)します 。

頻繁にチェックしたいところをカメラで撮影


(2)マウスポインタが十字に変わりますので、
自分の好きな場所に移動した後、
マウスポインタで四角形を描くように
マウスドラッグして領域を作ります。

マウスでドラッグして領域をつくる


マウスから指を離した瞬間に、
先ほど撮影したところが表示されます。

マウスを離すを撮影したところが表示される


カメラ撮影を映している領域は、
移動することはもちろん、
大きさを変えることも簡単です。

撮影を貼り付ける時の大きさは自由に変更可能


カメラで撮影しているだけなので、
途中の数値を変更すると、
計算結果が即時に変わります。

表の数値を変更すると瞬時に結果にも反映


結果の変化を見ながら数値を作りたい時に便利な機能ですね。

もちろん、このような表だけでなく、
グラフなども撮影可能で、
同じブック内であればどこへでも、
その撮影した部分を貼り付けられます。
撮影して同期している ので、常に数値はリンクしています 。

貼り付け先の書式などに全く左右されずに貼り付けられ、
貼り付け領域の大きさも自由に変えられる・・・
ということから、
例えば、列の幅が全く異なる表を二つ並べて印刷したいときなど、
簡単でとても有効な手段です 。

カメラ部分を削除したいときは、
選択してDeleteキーを押すだけで削除できます。

次は、「ゴールシーク」について説明します 。

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ゴールシーク機能とは

数式の計算結果 (= ゴール) から、
その結果に至るまでの1つの数値を
逆算していく (= シーク) 機能です。

よく分かりませんね(笑)

分かりやすいのはローン計算でしょうか。

通常は、借りた金額、返済期間と利率が決まっていて、
そこから月々の返済額を求めますね。

ゴールシーク機能を使うと、
月々の返済額を色々変化させて、
いくら借りられるのかを
簡単にシミュレーションしてみることができます。

それでは、どのように使うのか、ローン計算を例に説明します 。

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ゴールシーク機能の使い方

(1)借入金、返済月数、年利から
毎月の返済額を割り出した計算式があります。

毎月の返済額を割り出した計算式


(2)この返済額を¥20,000に増額した場合、
借入金額がどのように変化するのか、シミュレーションします。

毎月の返済額のセル(D2)にカーソルを置いたまま、

「データ」タブの 「データツール」 にある
[ What-If分析 ] ボタンをクリックし、

メニューリストから [ゴールシーク] を選択します。

What-If分析ボタンをクリックし、ゴールシークを選択


(3) [ゴールシーク] ダイアログボックスが表示されるので、
以下を設定し、[OK] ボタンをクリックします。

・数式入力セル→D2

・目標値→増額する金額 20000

・変化させるセル→借入金額を表示する$A$2

ゴールシークに必要事項を入力


(4)借入金額のセル(A2)の値が変化しました。
返済月数と年利そのままで、
毎月の返済額を¥20,000に増加したときに
借りられる金額がわかりました。

毎月の返済額を20,000円にしたときに借りられる金額がわかる


借入金額を変数に取り上げましたが、返済月数を変数として
シミュレーションさせることも可能ですね。

このように、ゴールシークは計算結果を変化させ、
それにより一つの変数がどのように増減するのか、
色々シミュレーションするには最適な機能です 。

研究でも使えそうですね !

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今回は2つの便利小技 をご紹介しました。
次回の小技集 part2もご期待ください 。

いかがでしたか?次回はExcelの便利小技集 part2をお送りします。お楽しみに!


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