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こちらのページでは、
Microsoft Office 2010版
「ITスキル」Word編
をお届けします。
Microsoft365版をご覧になりたい方は、
こちらをご覧ください。
目次:Microsoft365 【Word編】
https://andla.jp/wp/?page_id=6375
図の2回目だね。今回は図を貼り付けた時のレイアウトとアンカーの使い方かぁ。Wordのアンカーマークを見ると、どこかの波止場を思い出すねぇ。(妄想中)
昭和の映画みたいなことを言ってるし。実際に論文を書いていて、どんなことに困ったのかしら。
悩ましかったのは、とにかく図が動いちゃうってことだね。ここに貼りたいのに文章の編集をするたびに、挿入したはずの図があっち行ったりこっち行ったりして、探すのが大変だったんだよねぇ。なんでここにいるのよってところに貼り付けられていたりして、とほほな感じだったよ。
そのとほほな気持ちにならないように、今回はアンカーの使い方も丁寧に説明します。では、始めましょう!
Part2では、「図のレイアウト」と「アンカーの使い方」について取り上げます。
文章内での図の配置はどうすればいいのか、
また、図がどこかへ行ってしまうという問題に
悩んでいる方、必見です!
今回も、Word2010を使って説明します。
図のレイアウト
・四角
・上下
・背面
・前面
・外周
・内部
・行内
アンカーの使い方
・アンカーとは
・図の移動によるアンカーの移動
・アンカー移動で防ぐ図の消去
・結び付ける段落の固定方法
・見出しにアンカーを固定する
図のレイアウト
図を任意の場所に貼ったりドラッグで移動してきたりすると、
図は「行内」扱いで貼り付けられるため、
例えば下図のように、 行の幅が写真の大きさ分だけ大きくなってしまいます 。
そんな時は、レイアウト「文字列の折り返し」で、
図と文章の関係性を設定すると、
図を思い通りの位置に配置できます。
図を選択した状態で、[図形ツール]タブの「配置」エリアにある
[文字列の折り返し]をクリックしてください。
「文字列の折り返し」リストが表示されます。
この「文字列の折り返し 」リストの 各設定について説明します。
・四角
図の周囲を四角く囲むように文字列を折り返したい時に「四角」を選択します。
図の形に関係なく、四角く文字列が折り返されます。
・上下
図の左右に文字は配置されず、文字列が上下に分かれた中に図が存在します。
・背面
図は文字列の背後に回ります。
図の挿入によるテキスト自体の移動は起こりません。
・前面
図は文字列の前に回ります。図と重なった後ろのテキストは読めなくなります。
「背面」と同様、図の挿入によるテキスト自体の移動は起こりません。
・外周
図の外周に沿って文字列が折り返されます。
こちらの「外周」と次に説明する「内部」では、
折り返し点を表示して、
文字列と図の間の空間を手動で調整することができます。
図を選択した後、[図ツール]の[書式]タブにある
[文字列の折り返し]をクリックして、
リストから[折り返し点の編集]をクリック。
図の周りに折り返し点が表示されるので、
黒い点をドラッグして、
図から近づけたり遠ざけたり自由に設定できます。
・内部
ハートの上部、二つの山なりカーブの間にもテキストを入れたい場合、
「内部」を選択して該当部分の折り返し点を調整することにより、それが可能になります。
なお、前出の「外周」ではテキストを入れることができません。
多くの図では、「外周」と「内部」に違いは見られません。
「内部」は入り組んだ画像のスペースにも
テキストを流したいときに使う特殊な折り返しだと言えます。
・行内
通常、コピー&ペーストやドラッグで図を移動すると、
図の周りの文字列の折り返しは「行内」という状態になっています。
「行内」では、図はまるで一つの文字のように扱われます。
文字と同じ状態なので、「中央揃え」などの配置も可能となります。
図が入った行の幅が極端に大きくなってしまうため、
論文制作等においては、
あまり文字列の折り返しを「行内」にしないと思います。
たとえばワードアートで作ったタイトルなどは、
中央や左、右など配置のアレンジが簡単にできるため、
「行内」にすると便利な時もあります。
アンカーの使い方
・アンカーとは
Wordでは、改行すると同時に図が一緒に移動してしまう、
文字を削除したら図も消えてしまった、
などの悲劇が間々あります。
それを防ぐには、事前に「アンカー」を設定する必要があります。
Wordでは、図は段落に結び付けられています 。
どの段落に結び付けられているのかを表すマークが「アンカー」です。
図を選択すると、結びつけられている段落の左余白等に、
錨マークのアンカーが表示されます。
・図の移動によるアンカーの移動
Wordの既定 により 、
図は最も近い段落に結び付けられることになっており、
図を移動すると、図は移動した先の段落に結び付けられるため、
アンカーも次の段落に移動します。
下図では、オレンジ色テキストの段落に結び付けられていた図が、
緑色テキストの段落に移動することにより、
アンカーが移動しています。
図は、緑色テキストの段落に結び付けられていることを示しています。
・アンカー移動で防ぐ図の消去
例えば、上記の例にある緑色のテキスト部分を削除すると、
図は消えてしまいます。
図を消えないようにするには、
テキストを削除する前に、
結び付ける段落を変更する
=アンカーを移動する必要があります。
アンカーを目的の段落までマウスでドラッグすると、
アンカーは移動します。
アンカーを移動後、
緑色テキストの段落を削除しても、
図は消えずに残ります。
・結び付ける段落の固定方法
図を移動すると結び付けられる段落も移動します。
図を移動しても結び付けられる段落を変更したくない場合は、
図を選択し、アンカーが結び付けたい段落横にあることを確認し、
マウス右ボタンをクリック。
メニューリストから、[その他のレイアウトオプション]をクリック。
[レイアウト]ダイアログボックスの下部にある
[アンカーを段落に固定する]にチェックを入れ、
[OK]ボタンをクリックしてください。
図をオレンジ色テキストの段落に移動しても、
アンカーは緑色テキストの段落にあり、
図が結び付けられている段落は変わっていないことがわかります。
アンカーは鍵マークが付与されているものに変わり、
段落に固定されていることを表しています。
・見出しにアンカーを固定する
図をページ上の定位置に固定しておきたい場合は、
あまり削除や移動がおこらない段落に
アンカーを固定するのがいいと思います。
論文作成時などでは、「見出し」などにアンカーを固定する と 、
図の移動や削除に困ることは少なくなります。
いかがでしたか。次回はWord内でのグラフの作成、Excelで作ったグラフの貼り付けについて取り上げます。どうぞお楽しみに。
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