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海外駐在員のバウンダリー・スパニング活動は両刃の剣|京都大学

外部環境との橋渡しをするような機能のことを
Boundary Spanning(バウンダリー・スパニング)
と呼ぶそうです。

Boundary Spanning(バウンダリー・スパニング)|オカムラ
https://www.okamura.co.jp/office/keywords/alphabet/001499.html

例えば、海外駐在員が、本社と海外子会社間や
海外子会社内での異文化境界を跨いで
業務、文化、言語などの橋渡しを行う活動も
バウンダリー・スパニングと言えます。

京都大学と湖南大学の国際研究チームは、
2022年にラオス、ベトナム、フィリピン、マレーシアを
拠点とする中国の多国籍企業から、
177組の海外駐在員と現地における
彼らの同僚のペアから2回に分けて収集した
3つのデータセットを使用して尺度を開発して分析。

その結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

海外駐在員のバウンダリー・スパニング活動は両刃の剣 | 京都大学
 多国籍企業本社から海外子会社に派遣された海外駐在員が行う公式もしくは非公式な活動として「バウンダリー・スパニング」があります。これは、海外駐在員が、本社―海外子会社間や海外子会社内での異文化境界を跨いで業務、文化、言語などの橋渡しを行う活動です。従来の国際ビジネス研究では、海外駐在員のバウンダリー・スパニング活動が多国籍企業経営に与えるポジティブな側面のみが強調されてきました。しかし、Liu Ting 経営管理研究部准教授、関口倫紀 同教授、Qin Jiayin 経済学研究科ジュニアリサーチャーらの国際研究チームは、中国の多国籍企業の海外子会社における海外駐在員と現地従業員とのマッチング・データを分析し、海外駐在員のバウンダリー・スパニング活動にはポジティブな効果のみならずネガティブな効果もあるという「両刃の剣効果」を示しました。具体的には、海外駐在員のバウンダリー・スパニング活動は、海外駐在員と現地従業員との相互信頼の醸成によって多国籍企業としての一体感を高める効果がある一方、海外駐在員が担う特殊な役割に起因するストレスや感情的疲労によって現地従業員集団から孤立する可能性があることが明らかになりました。
www.kyoto-u.ac.jp

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