ITスキル Office2010 Word編

【Word】数式機能

[PR]


こちらのページでは、
Microsoft Office 2010版
「ITスキル」Word編

をお届けします。

Microsoft365版をご覧になりたい方は、
こちらをご覧ください。
目次:Microsoft365 【Word編】
https://andla.jp/wp/?page_id=6375

ほ~た~るのひ~かぁ~りぃ

突然どうしちゃったんでしょう。なぜ蛍の光を歌っているのか!

いや~、Word編もとりあえず今回が最終回って聞いたから、口をついて出ちゃった。今回は最後のテーマ、「数式」だね。論文によっては、数式の入力が必要な場合もあるよ。説明に分数表現が必要な時とか、検定の根拠を書く時とか。

数式が入れられるツールで何ができるのか、今回はそれを丁寧に(ちょっと裏技付きで)説明します。では、始めましょう。

今回は「数式機能」をとりあげます。
Word 文書に、[数式]ツールバーを使用して
数式を挿入する方法について説明します。

今回も、Word2010を使用しています。

Wordで数式を挿入する動作を行うにあたって、
覚えておきたいことがあります。

Word2007以降、数式は [2次元形式] と [行形式] という
2つの方式で表すことができるようになりました。

私たちが通常、数学などでよく見るのが [2次元形式] の表示です。
[行形式] は簡単に説明すると、UnicodeやASCII文字を使って
数式が1行に収まるように入力、表示できる形式です。

簡単な数式を入力する場合は、[行形式]で数式を直接入力し、
[2次元形式]に変換するのがよいでしょう。
では、数式の挿入方法について、具体的に手順を説明します。

数式を手で直接入力する方法

数式が短い場合はこの方法が手っ取り早いと言えます。

(1)まず、数式を入れたい場所にカーソルを移動。
[挿入]タブにある[記号と特殊文字]エリアで、
[数式]のπ (パイ)の文字部分をクリックしてください 。

数式の部分をクリック

(2) [数式ツール]タブが表示されます。

数式ツールタブ


文書内のカーソルを置いていたところに、
プレースホルダ「ここに数式を入力します。」が挿入されます。

プレースフォルダ


(3)数式を直接プレースホルダに入力します。
数式は、行方式で入力し、Enterボタンを押すことによって
2次元形式に変換されます。
では、分数などの数式を行方式で入力していきます。

・分数の入力

1/2 と入力し、Enterボタンを押す。

二分の一


編集は、数式をクリックすると編集画面に変わり、
2次元形式のまま、編集ができるようになります。

プレースフフォルダ内で編集可能


編集が終わったら、Enterボタンを押してください。

・べき乗の入力

a^2 と入力し、Enterボタンを押す。

aの二乗


編集は、分数と同じ、数式をクリックすると編集画面に変わり、
2次元形式のまま、編集ができるようになります。

2次元形式のまま編集できる


上記の他、平方根は”「\sqrt」と入力後、スペースキー”で表示されるなど、
よく使う数式で、知っていると時短につながる行方式の数列はまだまだあります。
複雑なものはMicrosoftのサポートページにリストがありますので、
そちらをご参照ください。

・Word の行形式の数式と数式オートコレクト
https://support.office.com/ja-JP/article/Word-の行形式の数式と数式オートコレクト

▲目次に戻る

組み込み数式を使用する方法

Aの手入力は、便利なのですが、
行方式の入力を知らないと使えません。
一般によく使われている数式のいくつかは、
Wordに組み込みで用意されています。
組み込み数式は以下の通りです。

組み込み数式


では、実際に円の面積を挿入してみます。

(1)まず、数式を入れたい場所にカーソルを移動。
[挿入]タブにある[記号と特殊文字]エリアで、[数式]の下向き矢印をクリックします。

(2)リストされた組み込み数式の中から、[円の面積]をクリック。

組み込み数式から円の面積をクリック


(3) 数式「円の面積」が挿入されました。

円の面積の数式

▲目次に戻る

メニューの構造と記号を使う方法

数式の構造と記号や文字をメニューから選択して挿入する方法です。
Bの組み込み数式にはない、オリジナルの数式を
メニューから選択するだけで作成できます。

まず、[挿入]タブにある[記号と特殊文字]エリアで、
[数式]のπ(パイ)の文字部分をクリック。
文中にプレースホルダが挿入されます。

表示された数式ツールバーの「構造」エリアと
「記号と特殊文字」エリアから、
任意のものを選んで数式を作っていきます。

数式ツールタブ


では、実際にこの方法で、「解の公式」を作成してみます。

解の公式


(1)プレースホルダに、まず”  X= ”と入力。

(2)分数形式にしたいので、数式ツールの「構造」エリアから[分数]をクリックし、
適した分数の形を選択します。

構造エリアから分数をクリック


(3)分母のグレーの□マークをクリックし、” 2a”と入力。
つぎに、分子のグレーの□マークをクリックし、” -b”と入力。
数式ツールの「記号と特殊文字」エリアから”±”をクリック。

分母と分子のマークをクリックして入力


文中のプレースホルダはこのようになっています。

文中のプレースホルダ

(4) 平方根の記号を入力するために、[構造]エリアから
[べき乗根]をクリックして、[平方根]をクリックします。

べき乗根をクリックして、平方根をクリック


(5)平方根の中のグレーの □ マークをクリック 。
二乗を入力するため、
「構造」エリアから [上付き/下付き文字]
をクリックし、[上付き文字]をクリックします。

上付き文字をクリック


文中のプレースホルダはこのようになっています。

文中のプレースホルダ

(6)平方根の中の上付き指数に”2”、
下の主数字に”b”を入力。
その後、平方根の中の続きを入力するのですが、
平方根の中にある上付き文字全体を選択してから、
残りの”-4ac”を入力することを忘れないでください。

文中のプレースホルダ


上のように、平方根の中全体が選択された
(文字に色が塗られた) 状態です。
ここの選択をし忘れると、指数の部分に入力されたり、
平方根 から外れたりしてしまうことがありますので、
注意してください !

(7)解の公式の完成です。

解の公式が完成したプレースホルダ


最後に、数式に関するTipsをいくつか紹介します。

▲目次に戻る

数式に関するTips

・数式ツール表示とプレースホルダ作成のショートカット

数式を度々入力する場合は、ショートカットで時短に。

[Shiftキー] + [Altキー] + ”=” の同時押し

▲目次に戻る

・数式の斜体化

大学などで数式を斜体にするかしないかは
様々な定義があると思います。
Wordでは数式は自動で斜体にはなりません。
数式を斜体にする場合は、文字列を斜体にするのと同じで、
数式を選択し、[ホーム]タブの[フォント]エリアにある[斜体]を
クリックしてください。

▲目次に戻る

・等号でつなぐ数式

式の展開などで等式を複数行にわたって記述するときは、
次の行に映る場合、[Shiftキー]+ [Enterキー]で改行すると
次の数式も同じ仲間だとみなされます。

等式を複数行にわたって記述

▲目次に戻る

・数式の等号揃え

複数行にわたった数式は最初の数列の等号に揃えます。
最初の数列の等号を選択して、マウス右クリック。
表示されたメニューから
[この文字に揃える] をクリックしてください。

この文字に揃えるをクリック


そろわなかった行があれば、
その行で等号を選択し、この作業を繰り返してください。
数式が等号で揃います。

数式が等号で揃った図

▲目次に戻る

・文中数式と独立数式

行の中に単独で文字列がある場合は
「独立数式」という状態になっています。
一方、この行に文字列を混在させると、
「文中数式」に自動で切り替わり、
数式によっては少々指数などが見づらくなることもあります。

次の図は解の公式をそれぞれの状態で並べたものです。
数字の大きさの違いなどがよくわかります。

文中数式と独立数式


文中数列から独立数列へ、こちらで操作して切り替えることも可能です。

数式の右側の下向き▼印をクリックし、
表示されるメニューから[独立数式に変更]をクリックします。
すると、数式の行が変わり、単独で数式が表示されます。

それでは、文字列と同じ行で、独立数式と同じような大きな
数字の数式を存在させることはできるのでしょうか。

やや裏技っぽいやり方ですが、
数列のプレースホルダ内に、日本語の文字列も入力してしまうと
縮小されない数列と文字列を混在させることができます!

数式の右側の下向き▼印で変更可能


数式の右側の下向き▼印をクリックし、
表示されるメニューから[独立数式に変更]をクリックします。
すると、数式の行が変わり、単独で数式が表示されます。

それでは、文字列と同じ行で、独立数式と同じような大きな
数字の数式を存在させることはできるのでしょうか。

やや裏技っぽいやり方ですが、
数列のプレースホルダ内に、日本語の文字列も入力してしまうと
縮小されない数列と文字列を混在させることができます!

独立数式と同じような大きな 数字の数式を存在させる

▲目次に戻る

いかがでしたか?次回からはExcel編となります。お楽しみに!


[PR]