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「万引き」依存症のメカニズムを解明―窃盗症が不適応な学習である証拠の発見―|京都大学


「窃盗症(クレプトマニア)」は、経済的な
利得目的以外で、窃盗行為という衝動を
反復的に実行する症状があり、精神障害の
一種であるため、万引きなどの犯罪で
逮捕される人のなかには、窃盗症による場合が
少なくないそうです。

京都大学、MRCラボクリニック医師らの研究グループは、
薬物依存症やアルコール依存症のように、
窃盗症でも症状に関連する手がかり刺激に対して
不適応学習がなされた結果で行動や脳活動の
反応が変化しているかどうかを調べるため、
実験を行いました。

実験は、窃盗症患者11名、健常者27名に対して、
窃盗への渇望を引き起こすと考えられる
スーパーマーケットの風景や販売されている商品や、
それらとは関係のない外の風景などの画像や
ビデオを呈示。これを見ている時の視線追跡や瞬き、
瞳孔の変化の計測をアイトラッキング装置で測定し、
脳の前頭前皮質領域の活動を測定。

分析の結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

 

 窃盗症患者は、不適応な学習によって、窃盗行為に関連する視覚的な手がかり刺激を健常者と異なった認識しており、物質使用障害(薬物依存症)などの依存症と同様のメカニズムが関わっている可能性が示されました。  本研究成果は、2023年2月2日に、国際学術誌「International Journal of Neuropsychopharmacology」にオンライン掲載されました。

情報源: 「万引き」依存症のメカニズムを解明―窃盗症が不適応な学習である証拠の発見―

 


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