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日本の伝統文化と植物科学を結ぶ「紫」の糸―絶滅危惧植物ムラサキをめぐる昔と今―|京都大学


飛鳥時代より冠位十二階の最上位の色として、
あるいは高僧の法衣など高貴な人のみが
着用を許された色である「紫色」。

この紫色に染めるため染料植物であり、
薬用でもあるムラサキという植物は現在では
絶滅危惧植物となっています。
このひとつの原因としては、外来種である
セイヨウムラサキとの交雑なども危惧されている
という状況もあります。

京都大学のお茶の水女子大学に研究グループは、
重要文化財である木簡を調査したり、
江戸時代に一大栽培地であった
武蔵野地域の「みたか紫草復活プロジェクト」で
現地の活動を調査。また、大分でムラサキを
栽培されている十時花園も訪ねて、
ムラサキに対するニーズなどのインタビューも実施。

詳しくはリンク記事でご確認ください。

 

 棟方涼介 生存圏研究所助教、矢崎一史 同教授、伊藤瑛海 お茶の水大学特任助教のグループは、今回論文を発表し、ムラサキの最先端研究を通じ、日本の歴史文化にとって重要な本植物の純系を保護し、生きた文化として後代に持続させる重要性を述べています。全国各地で「ムラサキ復活プロジェクト」が行われていますが、本論文ではそれらのコミュニティに、種子の出自を含めて日本のムラサキに対する意識を高めてもらうことを促すと同時に、伝統文化と植物科学を結ぶ「紫」の糸について解説しており、大変ユニークな文理融合の内容となっています。

情報源: 日本の伝統文化と植物科学を結ぶ「紫」の糸―絶滅危惧植物ムラサキをめぐる昔と今―

 


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