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アジアゾウのDNAから年齢を推定-メチル化解析による効率的な年齢推定法を構築-|京都大学


インド、インドネシア、カンボジア、スリランカなどに
分布しているアジアを代表する大型の哺乳類の
アジアゾウは絶滅危惧種に指定されています。

アジアゾウ|Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/アジアゾウ

こうした絶滅に瀕した動物の年齢推定として
アジアゾウのような長寿の種の年齢測定は
きわめて難しい現状があるそうです。

京都大学の研究グループは、アジアゾウの
年齢を推定する手法を開発するため、
コストパフォーマンスの高い
メチル化感受性高精度融解分析
(Methylation-sensitive high-resolution melting: MS-HRM)
を開発。

その方法を用いて、日本国内の11の動物園から
計25頭のアジアゾウから53の血液サンプルを
収集して分析した結果とは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

アジアゾウのDNAから年齢を推定-メチル化解析による効率的な年齢推定法を構築- | 京都大学
 年齢は、生物を理解するうえで重要な情報です。しかし、多くの生物種に適用可能な標準化された年齢推定法はまだ存在しません。近年、DNAメチル化率を指標とした年齢推定法の開発が進んでいますが、高コストな測定機器を用いて長時間を要するため、実用化には至っていません。新井花奈 理学研究科博士後期課程学生、斉惠元 同博士後期課程学生、村山美穂 野生動物研究センター教授は、アジアゾウのDNAメチル化率から年齢を推定する手法を、コストパフォーマンスの高いメチル化感受性 高精度融解分析(Methylation-sensitive high-resolution melting: MS-HRM)を使用して開発しました。  動物の年齢推定には、長期間の記録や捕獲や死後の骨や歯の観察を必要とする方法が一般的であり、アジアゾウのような長寿の種の年齢推定はきわめて難しいのが現状です。本研究では、2つの遺伝子領域のメチル化率と年齢に有意な相関があることを示しました。この手法は他の動物種の年齢推定にも応用が期待されます。本研究は、国内の飼育動物園の協力のもと実施しました。  本研究成果は、2023年12月11日に、国際学術誌「PLoS ONE」にオンライン掲載されました。
www.kyoto-u.ac.jp

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