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腸内細菌叢が母親の育児ストレスや心身のレジリエンスに関連する|京都大学


京都大学、大阪大学、日本学術振興会、
株式会社サイキンソーなどの共同研究グループは、
0~4歳の乳幼児を養育中の母親が抱える
育児ストレスおよびレジリエンスが、
腸内細菌叢や自律神経系、身体運動機能と
どのように関連するか検証するため、
2つの研究を実施。

研究1では、日本の保育園・幼稚園・こども園の
協力のもと、0~4歳児を養育中の
母親339 名を対象として、育児ストレスと身体症状、
腸内細菌叢との関連を検討。

研究2では、初産で生後3~6ヶ月の乳児を
養育中の母親27名を対象として、京都大学にて心
電図計測による自律神経活動、身体運動機能、
唾液によるオキシトシンホルモンの評価を実施。

それらの研究結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

腸内細菌叢が母親の育児ストレスや心身のレジリエンスに関連する― 腸内細菌叢・自律神経機能・身体状態から包括的にこころを支える支援を目指して ― | 京都大学
 育児ストレスは、母親の精神疾患(うつ病や不安障害など)や児童虐待のリスクを高める主因子のひとつです。母親の精神疾患リスクを予防・緩和するには、育児ストレスを起こす要因を明らかにするだけでなく、心身のストレスを回復させる力、「レジリエンス」に着目する視点も必要です。後者については、「腸内細菌叢―腸―脳相関」の考え方が大きな注目を集めています。とくに腸内細菌叢は、身体疾患のみならず精神疾患にも関連することが、ヒトの成人を対象とした研究によって示されています。また、過度なストレスやレジリエンスの脆弱性を早期に検出しうるバイオマーカーとして、自律神経系や身体運動機能を指標とした評価法の開発も進められています。しかし、育児にまつわるストレスやレジリエンスが腸内細菌叢、さらには自律神経系や身体運動機能とどのように関連しているかはわかっていませんでした。
www.kyoto-u.ac.jp

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