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約7000種類の化合物の安定性を単純な数式で表現 電池材料や超伝導体の探索の高速化に繋がる新しい法則を発見|東京大学


層間化合物とは、グラファイト、粘土など、
共有結合による網目状構造が二次元に広がり、
これらが弱い結合により層状に重なっている
ものを指します。Liイオン二次電池のように
負極・正極共に層間化合物が活用される
ケースがあります。

層間化合物|コトバンク
https://kotobank.jp/word/層間化合物-2123981

層間化合物はイオンを脱挿入できるという性質を
もっていますが、様々なイオンと様々な層状物質が
存在する中、膨大な数の組み合わせに対して、
すべて合成を試みることは困難です。

東京大学の研究グループは、層間化合物の
安定性を決定する因子を特定するため、
48種のイオンと188種の母物質となる
層間化合物構造を組み合わせて作られる
数千種類の層間化合物について、
第一原理計算を行ってデータベースを構築し、
安定性の指標を定義して計算。
詳しくはリンク記事でご確認ください。

【記者発表】約7000種類の化合物の安定性を単純な数式で表現――電池材料や超伝導体の探索の高速化に繋がる新しい法則を発見―― – 東京大学生産技術研究所
#東大生研 溝口 照康 教授、柴田 基洋 助教、同大学 大学院工学系研究科 川口 直登 大学院生の研究グループは、数千種類の層間化合物に対して科学計算を行って構築したデータベースについて検証することで、層間化合物の安定性を簡易に予測可能な数式を発見しました。この新しい数式を活用することで、競争が激化している電池材料や超電導体開発の劇的なスピードアップに繋がります。
www.iis.u-tokyo.ac.jp

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