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氷河フィヨルドでアザラシの利用環境を解明 グリーンランドにおける氷河とアザラシの関係 |京都大学

ワモンアザラシは、北半球の北部に広く分布する
小型のアザラシで、主要な生息域は安定した
厚い氷のある沿岸域です。

モンアザラシ|Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ワモンアザラシ

地域住民がアザラシを利用して暮らす
グリーンランドでは、近年の急速な氷河の融解が
海洋生態系に影響を及ぼすことが危惧されています。

京都大学、北海道大学、
グリーンランド天然資源研究所の研究グループは、
2021年8月にチューレ地域にある氷河フィヨルドの奥で、
ワモンアザラシ4個体に衛星発信器を装着し、
位置情報とアザラシの行動(潜水行動や氷上での休息)、
海洋環境データ(水温・塩分・深度)を記録して
送信されてきたデータを用いて、アザラシがいた位置と
その場所の環境特徴の時系列変化を調査。

分析の結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

氷河フィヨルドでアザラシの利用環境を解明―グリーンランドにおける氷河とアザラシの関係― | 京都大学
 三谷曜子 野生動物研究センター教授、櫻木雄太 北海道大学博士課程学生(現:同学術研究員)、Rosing-Asvid Aqqalu グリーンランド天然資源研究所博士、杉山慎 北海道大学教授らの研究グループは、グリーンランドのフィヨルドに生息するアザラシは氷河や餌生物に関係する特徴的な水塊を利用していたことを解明しました。  地域住民がアザラシを利用して暮らすグリーンランドでは、近年の急速な氷河の融解が海洋生態系に影響を及ぼすことが危惧されています。この影響を予測するためには、生息する種の分布と利用環境を特定する必要があります。そこで、ワモンアザラシに海洋環境を計測できる衛星発信器を装着し、本種の利用環境を調べました。その結果、夏は氷河付近を利用し、冬は定着氷形成とともにフィヨルド外の浅い海域に移動していました。また、夏は餌であるホッキョクダラが生息すると考えられる水塊まで潜っていたこともわかりました。本研究により、グリーンランドにおける氷河変動と海洋生態系の相互作用関係への理解が期待されます。  本研究成果は、2024年11月30日に、国際学術誌「Polar Science」にオンライン掲載されました。
www.kyoto-u.ac.jp

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