永久磁石は、一旦外部からエネルギーをかけると、
それ以降、磁力を永続的に保つことができるため、
さまざまな機器で重要な役割を果たす
基本的な部品となっています。
永久磁石とは?―あらゆる電子機器に搭載される重要部品―科学の目でみる、 社会が注目する本当の理由|産総研マガジン(2024年10月30日)
https://www.aist.go.jp/aist_j/magazine/20241030-2.html
京都大学、シンガポール国立大学、
米国カリフォルニア大学バークレー校の
国際共同研究チームは、従来の磁石は主に
金属で作られており重量や希少金属使用による
供給リスク等の問題がある点に着目し、
軽量かつ安価な炭素でできた磁石の研究を実施し、
ギリシャ神話に登場する二面顔を持つ神である
「ヤヌス(Janus)」にちなみ、「Janus GNR(JGNR)」と
名付けられた炭素磁石の合成に成功したそうです。
詳しくはリンク記事でご確認ください。
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炭素磁石の合成に成功:二面顔“ヤヌス型”グラフェンナノリボン―希少希土類金属フリーの軽量・低コスト炭素磁石で日本の元素戦略に光明― | 京都大学
現代のエレクトロニクスには高性能な磁石が不可欠ですが、従来の磁石は主に金属で作られており重量や希少金属使用による供給リスク等の問題があります。これに対して、炭素は軽量かつ安価であることから、炭素でできた磁石の研究が進められています。グラフェンナノリボン(GNR)は、その端構造を設計することで電子・磁気特性を制御できる可能性があるため大きな注目を集めています。しかし、従来の研究では対称ジグザグ端を持つGNRしか合成できず、磁石の性質を示しませんでした(反強磁性)。これに対して、非対称ジグザグ端を持つGNRは強磁性を示すと考えられていましたが、その合成は技術的に非常に困難であり未解決の課題となっていました。
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