日本の子どもの近視の動向を明らかに 全国規模の医療データベースを用いた研究|京都大学

近視とは、眼球の形が前後方向に長くなって、
目の中に入った光線がピントが合う位置が
網膜より前になっている状態を指します。

近視とは|日本近視学会
https://www.myopiasociety.jp/general/about/

京都大学の研究グループは、日本の小児における
近視および強度近視の発症率とその経年的変化を
明らかにするため、厚生労働省の管理する
ナショナルデータベース(NDB)を活用した
大規模コホート研究を実施。

診療報酬請求の際に各医療機関から登録される
「近視」「強度近視」関連の病名が実際の病態を
どの程度反映しているのかを検討し、
その上で2014年から2020年の期間における、
0〜14歳の子どもの「近視」および「強度近視」の
有病率と年間発症数を解析。

詳しくはリンク記事でご確認ください。

日本の子どもの近視の動向を明らかに―全国規模の医療データベースを用いた研究― | 京都大学
 近年、近視の増加が世界的な問題となっています。近視は、遠くのものがぼやけて見えるのみならず、緑内障や網膜剥離等の他の眼科疾患の危険因子となる事が知られています。このため、近視の発症を減らしたり進行を遅らせることが喫緊の課題となっており、昨年末には日本初の近視進行抑制点眼が薬事承認されました。  三宅正裕 医学研究科特定講師、亀井拓郎 同博士課程学生、辻川明孝 同教授、田村寛 国際高等教育院教授らの研究グループは、日本の小児における近視および強度近視の発症率とその経年的変化を明らかにするため、厚生労働省の管理するナショナルデータベース(NDB)を活用した大規模コホート研究を実施しました。その結果、2020年10月1日時点で小児(0〜14歳)の近視有病率は36.8%であり、単位人口あたりの近視発症数は8歳で最も高いことが明らかになりました。また、単位人口あたりの近視発症数は10〜14歳では経年的に減少し、逆に3〜8歳においては経年的に増加しており、近視発症の若年化を如実に表した結果だと考えられます。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の起きた2020年には8〜11歳の子どもにおいて近視と診断される子どもが急増しており、コロナ禍におけるライフスタイルの変化が子どもの近視に大きな影響を与えていたことも示唆されました。
www.kyoto-u.ac.jp

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