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地球史における “酸素に乏しい海” の多様性を 新たなデータ科学的アプローチにより解明 海のレアメタル資源探査への新展開|東京大学

地球史においては、現在とは全く異なる
「酸素に乏しい海洋」が、繰り返し発生してきました。
このような海では、海底に降り積もった有機物が
酸化分解されずに残り、黒色頁岩・黒色泥が形成され、
そこに産業上重要なレアメタルが濃集することが
知られているそうです。

東京大学、千葉工業大学、高知大学の研究グループは、
異なる時代や場所で堆積した黒色頁岩・黒色泥を
生み出した酸素に乏しい海洋環境が互いにどう異なるのか、
潜在的な新しいレアメタル資源の生成プロセスとの
関連について調べるため、3つの異なる時代・場所の
貧酸素海洋で形成された黒色頁岩・黒色泥の
化学分析を行い、31種類の元素濃度からなる
化学組成データセットを構築。

多変量解析手法の1つである独立成分分析を用いた
統計解析を実施してわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください

千葉工業大学・東京大学・高知大学の研究チーム、 地球史における “酸素に乏しい海” の多様性を 新たなデータ科学的アプローチにより解明 ―海のレアメタル資源探査への新展開―
矢野萌生(千葉工業大学)、安川和孝、中村謙太郎、黒田潤一郎、岩森光(東京大学)、池原実(高知大学)、加藤泰浩(東京大学/千葉工業大学)の研究チームは、現世の海洋とは全く異なる「酸素に乏しい海」(貧酸素/無酸素海洋) で生成したさまざまなレアメタル元素を含む堆積岩 (黒色頁岩) の化学組成データを統計的に解析し、貧酸素/無酸素海洋においてレアメタル濃集を引き起こした要素を分離・抽出することに成功しました。
www.t.u-tokyo.ac.jp

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