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海と川を行き来する魚は「海らしさ」を失いながらも海由来の物質を川へ届ける|京都大学

生涯の中で海と川を行き来する通し回遊性魚類は、
生物体そのものあるいは排泄物という形で、
海から川へ海の物質を運ぶことで、川の生物多様性や
物質循環に大きく影響を与えているそうです。

京都大学、摂南大学、富山大学、東北大学、
和歌山県立自然博物館、総合地球環境学研究所の
研究グループは、和歌山県南部の河川において、
アユやボウズハゼ、ヨシノボリ類など9種の両側回遊性魚類を
対象として、一年間にわたり1週間に1度のサンプリング調査を
実施し、体を作っている物質が海由来か川由来かを
推定できる硫⻩の安定同位体比分析を実施。

その結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

海と川を行き来する魚は「海らしさ」を失いながらも海由来の物質を川へ届ける | 京都大学
 生涯の中で海と川を行き来する通し回遊性魚類は、生物体そのものあるいは排泄物という形で、海から川へ海の物質を運ぶことで、川の生物多様性や物質循環に大きく影響します。例えば、高緯度地域では、膨大な数のサケ科魚類が産卵のために海から川へ移動する結果、藻類や水生昆虫、魚など、川の多様な生き物へ海由来の物質が届けられ、生物の成長や個体数を支えることで、生物あふれる川の生態系がつくり出されています。一方で、日本を含む低~中緯度地域では、アユやハゼ科魚類など、サケ科魚類をはるかにしのぐ多様な両側回遊性魚類が海から川に移動しているにも関わらず、それらが川の生態系に果たす役割はほとんどわかっていません。
www.kyoto-u.ac.jp

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