カンムリワシの八重山列島の個体群は、
日本固有亜種であり、分布の北限にあたり、
絶滅危惧IA類に分類されている鳥です。
カンムリワシ|Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/カンムリワシ
京都大学の研究グループは、日本では沖縄県の
西表島と石垣島のみに生息するカンムリワシが
強い毒を分泌することで知られるオオヒキガエルを
エサとしているにもかかわらず、中毒症状を起こしたという
報告例がないことから、毒耐性に関与するとされる
遺伝子を分析。
その結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

カンムリワシはなぜ有毒外来種を捕食できるのか―毒耐性遺伝子の進化的背景― | 京都大学
日本では沖縄県の西表島と石垣島のみに生息するカンムリワシは、絶滅危惧IA類に指定される希少な猛禽類です。カンムリワシの特徴的な生態のひとつに、「外来種である毒を持つオオヒキガエルを食べる」という行動が挙げられます。 強い毒を分泌することで知られるオオヒキガエルは、1978年に石垣島に持ち込まれました。同様に、オオヒキガエルが人為的に持ち込まれたオーストラリアでは、その毒によって捕食者が中毒死した例が報告されています。しかし、石垣島のカンムリワシはこのカエルを食べている姿が頻繁に観察されているにもかかわらず、中毒症状を起こしたという報告例はありません。なぜカンムリワシはオオヒキガエルを食べることができるのでしょうか。 そこで、戸部有紗 理学研究科博⼠課程学生、村⼭美穂 野⽣動物研究センター教授らの研究グループは、毒耐性に関与するとされる遺伝子を調べました。その結果、カンムリワシはこの毒への耐性があるとされるヤマカガシというヘビと同一の配列をこの遺伝子に持つことが明らかになりました。また、この配列を一部の猛禽類の間で比較したところ、ヤマカガシと同一の配列はカンムリワシのみにみられることが判明しました。猛禽類における毒耐性の進化を明らかにした初めての論文となります。
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