サケ科魚類のヤマメは、春先によく成⻑出来て
大きくなれると、その年の秋に成熟する可能性が高くなり、
反対に、春先の成⻑が悪いと、それ以降に成⻑をし
たとしても、翌年まで成熟を待つ必要があるそうです。
京都大学の研究チームは、生息地間と生息地内の
多様性はいったいどちらがより大きく、全体の多様性に
寄与しているかを調べるため、岐阜県高原川流域において、
ヤマメが生息する最上流部から下流部までの間に
6つの調査地を設けて、水温・餌資源の季節変化、
ヤマメ稚魚の季節成⻑、および成熟年齢を調査や、
生息地間と生息地内における成熟年齢の違いが
それぞれどの程度寄与しているかの定量化を実施。
詳しくはリンク記事でご確認ください。

ヤマメは同じ川でも様々な生き方を選択―川ごとの多様性が流域全体の生き方の多様性を支える― | 京都大学
志田岳弥 理学研究科修士課程学生(研究当時)と佐藤拓哉 生態学研究センター准教授は、サケ科魚類のヤマメを対象にした大規模かつ詳細な野外調査を行い、源流から本流までの各生息場所にみられる様々な生き方が、流域全体でみられる生き方の多様性に大きく貢献していることを定量的に示しました。本研究の成果は、種の存続や将来の環境変化への適応可能性に関わる「生き方の多様性」が、川の様々な空間スケールで維持されていることを示唆する重要な知見です。 本研究成果は、2025年10月20日に、国際学雑誌「Journal of Animal Ecology」にオンライン掲載されました。
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