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ウマの群れは混ざらない | 京都大学

動物の群れには「ナワバリ」があるため、行動域を分けて
暮らしていることが多いのですが、群れで暮らしていても
「ナワバリ」を持たない種もあります。

京都大学の研究グループは、明確なナワバリを持たず、
オス、メス、子ウマから成る家族群(ユニット)が
複数集まって暮らす「重層社会」を形成する
ポルトガルに生息している野生化ウマに注目し、
ドローンを用いて 25 のユニットを観察し、ユニット間の
距離や形状の変化を統計的に解析。

野生化したウマの群れに見られた行動の特徴とは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

ウマの群れは混ざらない | 京都大学
ポルトガルの野生化ウマは、ナワバリを持たない群れが複数集まった巨大な集団で生活しています。彼らは「捕食者から守るために他の群れと集まる」と「ライバルとなる他の群れとは距離を取る」という矛盾した課題を抱えていると考えられており、そのときの空間調整メカニズムはこれまで不明でした。 山本真也 人と社会の未来研究院教授、平田聡 野生動物研究センター教授、リングホーファー萌奈美 高等研究院特定助教(現:帝京科学大准教授)、井上漱太 野生動物研究センター特任研究員(現:名古屋大学特任助教)、前田玉青 同特任研究員(現:総合研究大学院大学特別研究員)らの研究グループは、ドローンを使って野生化ウマ25群を観察しました。その結果、(特殊な1ペアを除き)ウマの群れ同士は決して混ざらず、ランダム化解析からも「他群と近寄りすぎず、離れすぎない距離を保つ」こと、さらに他群が近いときには群れが円形に密集し、接触しそうになると細長く伸びて境界が重ならないようにするなど、距離に応じて群れの形を変えて動的に空間調整していることが示されました。 例外的に、たった一つのペア(コウベ群とウズマサ群)が群れの境界線を超えて混ざることがわかりました。こうしたペアは2016年から2022年の観察の中で一つしか見つかっておらず、特殊な関係性を築いていることが考えられます。
www.kyoto-u.ac.jp

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