ADEACデジタルアーカイブシステム

【サービス】デジタルアーカイブシステムADEAC

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第8回教育ITソリューションEXPO@東京ビッグサイトに取材に行き、
「大人が学習で活用できるもの」をテーマに展示を見学。

※教育ITソリューションEXPOは、
現在「EDIX教育総合展」と名称が変更となっています。

その会場で、いくつか見つけてきた面白そうなもの、
役立ちそうなものをご紹介します。
まず一つ目は 、
デジタルアーカイブシステムADEAC
です。

■出展:株式会社 図書館流通センター
https://www.trc.co.jp/

デジタルアーカイブシステムADEAC(以降、ADEAC)とは、
A System of Digitalization and Exhibition for Archive Collection
を略した、ADEAC(アデアック)と呼ばれる
デジタルアーカイブシステムのことです。

ADEAC(アデアック):デジタルアーカイブシステム
https://trc-adeac.trc.co.jp/

ADEAC(アデアック):デジタルアーカイブシステム
ADEAC(アデアック)は、デジタルアーカイブを検索・閲覧するためのクラウド型プラットフォームシステムです。
adeac.jp

このシステムは、地域の資料をデジタル化し、
公開することができるクラウド型のプラットフォームシステムで、
利用者はインターネットを通じて、
いつでもどこでも無料で閲覧することができます。

現在、公開されている資料は、
こちらのURLより確認することができます。
http://www.trc-adeac.co.jp/merit/links_material.html

各種資料の紹介|ADEAC(アデアック):デジタルアーカイブシステム / TRC-ADEAC株式会社
ADEAC(アデアック)は、デジタルアーカイブを検索・閲覧するためのクラウド型プラットフォームシステムです。今まで十分に活用されていなかったさまざまな資料が、ADEACに載せることで蘇ります。資料の高精細デジタル画像制作もおまかせください。
www.trc-adeac.co.jp

今回、株式会社図書館流通センターのブース前を通過した際に、
まもなく模擬授業を開催しますという案内があったので、
立ち寄ってみました。

そのタイトルは、
「デジタルアーカイブで江戸散歩 
 – ADEACは無料で活用できる教材です – 」

講師は、昭和女子大学名誉教授の大串夏身先生でした。
ADEACにデジタルアーカイブとして保存されている
江戸一目図屏風(えどひとめずびょうぶ)」を利用して、
1800年頃の江戸を探索してみるというものです。

「江戸一目図屏風」のデジタルアーカイブを
スタッフの方がパソコンで検索し、それをモニターに映し出します。

●江戸一目図屏風(ADEAC)
https://trc-adeac.trc.co.jp/Html/ImageView/3320315200/3320315200100020/hitomezu-v2/

[津山郷土博物館]江戸一目図・津山藩江戸日記等
約200年前の江戸の鳥瞰図である「江戸一目図屏風」や、元禄以降の約170年分が残る津山藩「江戸日記」の高精細な画像を、簡単な操作で閲覧できます。
trc-adeac.trc.co.jp

その画面を見ながら、大串先生が解説を加えてくださるというもの。
先生の説明に合わせて、パソコン上でアーカイブを拡大縮小しながら、
実際に散歩しているように、画面に表示される屏風絵を観ていきます。

驚くのは、かなり拡大できるということ。
屏風絵に描かれた江戸町人の着ているものや担いでいるもの、
参勤交代で歩いている人の様子、
川岸に泊まっている舟に積まれている荷物の形、
現在の日本橋や銀座にあたる場所に出ている店先の様子など、
細かい部分まで確認できます。
その拡大画面の美しさは驚くほど。

大串先生の解説では、時代劇ではこう描かれているけれど、
本当はこんなふうになっているとか、
この橋ではこんなことがあったとか、
裏話のような当時の様子の解説をしていただいて、
短い時間ではありましたが、
とても楽しい学びの時間を過ごすことができました。

そして、通信回線の速さにもよるかもしれませんが、
一般的な通信速度下では、
表示にかかるストレスがほとんど見られません。
サクサクと拡大したり縮小したりできる点も素晴らしいです。
是非とも江戸一目図屏風を実際に開いて、
拡大したり動かしたりして閲覧してみてください。

この模擬授業では、「散歩」と題していますので、
以下のように移動しながら閲覧していきました。

浅草の浅草寺から隅田川、吾妻橋や両国橋、
新大橋、永代橋などを見ながら神田川。
神田川を上り、昌平橋、筋違御門で日本橋。
日本橋では、現在の三越にあたる三井越後屋や、魚河岸。
江戸橋、日本橋通りを通って京橋あたりから、
現在の銀座あたり。
鍛冶橋、呉服橋、神田橋などを通って、
清水門までのルートを屏風絵上で散策しました。

今回、散策に使用していた「江戸一目図屏風」は、
岡山県津山市郷土博物館で収蔵しているものです。

●岡山県津山市郷土博物館
http://www.tsu-haku.jp/

TOP PAGE | 津山郷土博物館
www.tsu-haku.jp

江戸の様子を描いた屏風が、岡山県にあるというように、
実は地方にはその地方のものだけでなく様々な収蔵品があり、
それらを公開していくことで、
新しい知見につながる可能性もあると思いました。

また、こうしてデジタルアーカイブを利用してみて、本物が見たくなり、
津山市郷土博物館に足を運ぶ人もいらっしゃるかもしれません。
そうした可能性の広がりを感じることもできました。

なお、2017年3月29日より、
ADEACは、国会図書館サーチ(以下、NDLサーチ)と連携を開始したとのこと。
国会図書館の検索機能を使って、資料を検索することができます。

●国会図書館NDLサーチ
http://iss.ndl.go.jp/

国立国会図書館サーチ(NDL Search)
iss.ndl.go.jp

実際に検索してみました。
「江戸一目図屏風」と入力すると以下の画面のように該当資料がすべてリストされます。
左のメニューから「デジタルアーカイブシステム(ADEAC)」をクリックして絞り込みます。

左メニューからADEACをクリック

絞り込んだ結果から、「江戸一目図屏風」を選択します。

江戸一目図屏風をクリック

内容を確認して、これを閲覧する場合は、
右メニューの「デジタルアーカイブシステム」をクリックします。

右メニューのデジタルアーカイブシステムをクリック

ADEACの江戸一目図屏風のデジタルアーカイブの画面が表示されます。

ADEACの江戸一目図屏風のデジタルアーカイブの画面が表示

現在、公開準備中の資料もあるようです。
ご自分に身近な地方都市の資料が収蔵されていないか確認してみてはいかがでしょうか。

また、今回の模擬授業のように、収蔵アーカイブを利用して、
ワークショップやセミナーなどを開催しても面白いかもしれませんね。

ちょうど通りかかって参加した模擬授業だったけど、楽しかったね。地図を拡大したら、ものすごく細かく描かれていて驚いたよね。

馴染み深いエリアだったこともあって、昔はあんな形だったのかとか、お店が並ぶ京橋あたりは軒が連なって雨に濡れないとか、なかなか聞けない話を聞くことができたね。

デジタルアーカイブが作成されていても、そのような資料が公開されていること自体、気づかないことが多いので、今後は弊社でも発見したらアンドラでお知らせしていこうと思います。次回もお楽しみに!

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