ITスキル Office2010 Excel編

【Excel編】グラフPart.1:グラフ選択

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これからExcelのグラフ機能について、複数回にわけて取り上げます。
Part1の今回は、
「用途、目的に合わせてどのグラフを選択したらよいか」
に焦点を当てます。

おー、いよいよ今回からExcel編のスタートだね!最初はどんなテーマかな?

Excel編の1回目は、よく使うグラフ、その基本中の基本を説明しますー!

よく見かけるのは、それって縦棒グラフじゃないほうがいいんじゃない?といったように、おそらく提示したい情報とグラフの種類がマッチしていない時があるってことだねぇ。

そう!今回はどんな時にどのようなグラフが適しているかを簡単に見分けるための説明をしていきます。逆引きもできるようにしたので、参考にしてください。さぁ、始めましょう!

最初に、Excelのグラフを挿入する基本動作についてみてみましょう。
使っているのはExcel2010です。

グラフの挿入方法

(1) [挿入]タブの[グラフ]グループ右下の矢印をクリック。

図:挿入タブのグラフグループ右下の矢印をクリック


(2)[グラフの挿入]ダイアログボックスが表示されます。
Excelには、11種類のグラフが用意されています。
縦棒、折れ線、円、横棒、面、散布図、株価、等高線、ドーナツ、バブル、レーダー

左側のグラフの一覧からグラフを選択すると、右側にさらに様々なタイプに分けられた
グラフが表示されますので、任意のグラフを選びクリックします。

グラフ挿入の画面

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グラフの選択方法

以下は、どのような用途や目的がどのグラフにマッチするか、
リストにしたものです。
用途、目的側から、グラフの候補を逆引きできます。

1 比較したい

1-A 項目の値を比較したい
縦棒
横棒

1-B 時間経過に伴う値の推移を把握、予測したい
折れ線

1-C 平均値との比較をしたい
レーダー

2 構成比を把握したい

2-A 全体の構成比を単純に視覚化したい
(変数が1つ)
ドーナツ(変数が複数)

2-B 時間経過に伴う構成比の推移を把握したい
縦棒・横棒の帯グラフ

3 複数データの関係を探りたい

3-A 変数が2つあるデータの関係性を視覚化したい
散布図

3-B 変数が3つあるデータの関係性を視覚化したい
バブル

3-C 全体と部分の関係の変化を視覚化したい

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グラフの特徴

では、それぞれのグラフがどのような特徴をもっているのか
主なグラフについて、詳しく説明していきます。

・棒グラフ

通常、縦棒グラフは縦軸にデータ量をとり、棒の高さでデータの大小を表します。
棒の大きさを見るだけで、項目の比較が容易に行えます。
一定期間内にデータが変化する様子を示す場合や、
項目間の比較を示す場合に役立ちます。
下は積み上げ縦棒グラフです。

図:棒グラフの例

また、時系列で示さなくてもいいデータの場合
個々の項目を比較できる形で表すのに適しているのが横棒グラフです。
項目名が長い場合にも有効です。

図:横棒グラフ

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・折れ線グラフ

時間的に連続するデータを、共通の目盛で対比して表示できるため、
時間経過に伴う値の推移を把握できます。
傾向をつかみ、今後の推移予測がしやすいグラフです。

図:折れ線グラフ

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・レーダーチャート

項目ごとに、中心点から放射状に伸びる専用の数値軸があり、
同じ系列の値を線でつなぎます。
平均値との差や複数のデータ系列を比較するのに向いています。

図:レーダーチャートグラフ

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・円グラフ・ドーナツグラフ

1データ系列における各項目の構成比を表すのに適しています。
Microsoftのサポートによる「円グラフを用いてもいい条件」は以下の通りです。
・プロットするデータ系列が 1つだけ
・プロットする値に負の値がない
・プロットする値のほとんどがゼロ以外の値
・項目数が 7つ以下
・項目が円全体の一部を表す場合

参考:円グラフを追加する(Microsoft Support)
https://support.office.com/ja-jp/article/円グラフを追加する-1a5f08ae-ba40-46f2-9ed0-ff84873b7863

この条件を見ると、項目数が多いと円グラフでは
見づらくなるということがわかります。

図:円グラフ

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ドーナツグラフは変数を2つ以上設定できます。

図:ドーナツグラフ

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・縦棒・横棒の帯グラフ

縦棒グラフや横棒グラフを積み上げる帯グラフを使用することにより、
構成比や総量を把握することができます。
また、時系列で構成比の変化を追うことも可能です。

図:縦棒・横棒の帯グラフ

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・散布図

2種類のデータの関係を表すグラフです。
縦軸と横軸にそれぞれ別の量をとり、データがあてはまるところに点を打ちます。
データの散らばり具合や双方の関係性(相関)を探るためのグラフですが、
因果関係があるかどうかについてまで示すことができません。

図:散布図グラフ

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・バブルチャート

バブルチャートは散布図の一種です。
散布図はデータが2種類でしたが、バブルチャートはデータを3種類
グラフ化することができます。

バブルのラベルは、データ値は表示できます。
ただ、下のグラフの場合だと、Excel2010ではマクロを組まないと
店舗名などを自動で表示させることができません。
(手入力なら可能です) 。
Excel 2013から自動で設定できる機能が設けられています。

図:バブルチャートグラフ

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・面グラフ

面グラフは折れ線グラフと似ていますが、折れ線とX軸の間の領域が色またはパターンで塗りつぶされます。
これにより、データの推移や系列の差などを、視覚によって把握しやすくなります。
また、積み上げにすることにより、全体の構成比と総量の推移がわかりやすくなります。

図:面グラフ

Excelに用意されているグラフについては
MicrosoftのWebサイトにより詳細な説明がありますので、
そちらをご参照ください。
https://support.office.com/ja-jp/article/グラフの種類-51043d4c-15bd-46f1-bc87-e81195e5b5e0#bmxl

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いかがでしたか?次回は「グラフPart2:見やすいグラフの作り方」をお送りします。お楽しみに!


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