コラム

スモール・ステップを可視化

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以前のコラムで、学習するときのモチベーション対策として、
達成感を味わうためにどのようなことをしていたかを書きました。

モチベーション対策(2) 達成感を味わう
https://andla.jp/wp/?p=1356

上記のコラムでは、
「学習することを小さなコマに分けてチェックし、
完了するごとに達成感が味わう」
ということをご紹介しました。

この“チェックする”という行動を目に見える形にする、
つまり「可視化」を伴うことが大事なのではと思います。
今回はそんなお話です。

学習を段階的に小さいコマ、
あるいは小さな学習単位に分けて
段階的に学んでいくことは、
スモール・ステップ」と呼ばれています。

バラス・フレデリック・スキナー
(Burrhus Frederic Skinner)という
心理学者であり、行動分析を行った研究者が提唱した
プログラム学習の5原理の中にも、
「スモール・ステップの原理」があります。

スキナーがどのような研究者かはWikipediaが参考になります。
バラス・スキナー(Wikipedia)
https://ja.wikipedia.org/wiki/バラス・スキナー

この「スモール・ステップの原理」の考え方にもあるように、
小さくわけて段階的に達成していくことで、
成功体験が少しずつ積み重ねられていきます。
失敗したという経験は定着しやすいそうで、
それを回避する意味でも、
学習できた感を段階的に積み重ねて
いけるように学習を設計しようという考え方です。

教える側の学習設計でもありますが、
学ぶ側でも応用ができそうです。

英語で言うと「I did it!」
この英語の感じを日本語にすると「ヤッター!(歓喜)」
というような、いわゆる“ヤッター感”を積み重ねていくことで、
忙殺されて流されそうになる日々の中でも
小さなステップで達成していけば、自分のモチベーションを維持して、
学び続けることができるのではないかと。

教える側の設計も大事ですが、
学ぶ側もちょっと工夫してみようと
そんなふうに思いまして、在学中には、
履修すること自体をスモール・ステップにして、
とにかく「可視化」することに
こだわっていろいろ実践したように思います。

そのひとつとして、前出のコラムでもお話しましたが、
科目履修で配信される動画をコマごとに
チェックできる管理表を作りました。
科目ごとの履修管理はこれで行っていましたが、
日々の受講の有無(受講した日とさぼった日)を
俯瞰できるように、マンスリーカレンダーも利用していました。
カレンダーの1日の枠にマークして可視化する方法を模索。

どう模索したのかですが、こんな感じです。

●手帳のマンスリーカレンダーにマークする
(メリット)手帳を持ち歩けば、どこでも予定を確認できる
(デメリット)いちいち手帳を開かないと、状況が見えないので
インパクトに欠ける。机の前を通った時やふと見上げた時など、
意図しないときでも見えたほうが訴求力はあるかも。

●ほぼ日のホワイトボードカレンダーにマークする
(メリット)ホワイトボードになっているので書いたり消したりできる
〇などのマークだけでなく、数字や記号も書いて見やすくできる!
(デメリット)デメリットというか、自分が悪いのだけれど、
横の本棚から本を出したときに、うっかり手をついて消えた事件発生。
 そのことで、なぜかモチベーションが下がり利用をやめてしまった(^^;)
書いて消せるということは、消えやすいということでもある。(あたりまえ)

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ほぼ日ホワイトボードカレンダーは、デザインもシンプルで書き込みもしやすい!
実際に、ほぼ日ホワイトボードカレンダーを使っていた時の様子はこんな感じ。

ほぼ日カレンダーの使い方例

履修が必要な科目数や、レポートの日などが可視化できて
結構いい感じだったんだけどなぁ。
何かの拍子に消えちゃうのが、気持ち的にダメだったみたい。

●壁掛け用のマンスリーカレンダーを購入してマークする
(メリット)1か月ごとにビリビリと破ることができる!
(デメリット)ホワイトボードの時と同じように書き換えをするためには、
消せる筆記用具(鉛筆かフリクションボールペンなど)で
書くことになるけど、表示のインパクトに欠ける感じ。
紙のカレンダーだからこそできることを模索。

ということで、カレンダーにこんな「済」印を押してみたり。

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カレンダーに押すと、かなり大きめの
ラジオ体操のカードのようになります(笑)

あるいは、こんなラベルシールを貼ったり。

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シールを貼る行動に萌えるタイプの人におすすめです。

結局、最後は面倒になってしまって、毎日受講が終わったら、
蛍光オレンジのマーカーで日付の数字部分を塗るという
非常にシンプルな方法になっていたのですが(笑)

日付をマーカーで塗る

前回のコラムでも書いたのですが、どうやら私の場合は、
可視化にプラスして、ヤッター感を演出するために、
破るビリビリ音&捨てる行動という流れが必要だった模様。
完了マークが付いたマンスリーカレンダーを
1か月の終わりにビリビリと破くことを楽しみにしていたのでした。


今日の四字熟語

心慌意乱(しんこういらん)

あわてて心が乱れ、何がなんだか分からなくなってしまう状態。「心慌」はあせりあわてること。「意乱」は心が入り乱れて混乱すること。(goo辞書より:https://dictionary.goo.ne.jp/idiom/

しかし、なぜホワイトボードの文字をうっかり消してしまったことに、
あんなに動揺したんだろうなぁ。
マークして便利に使っていたのに、急に嫌になってしまった。
まさに、心慌意乱。

※商品の紹介リンクについて、販売終了等で表示エラーになっていた部分を販売されているものに差し替えました。(変更日:2023年9月4日)


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