美術館に絵画を観に出掛けた時に、
絵の横や下に小さく記載されているタイトル。
作品番号の場合もあり、絵を表すような
その絵に意味付けしているような場合があります。
ウォータールー大学の研究チームは、
抽象画に「コンピューターが生成した絵を表すような
意味は持たないけれども、深遠なことを言ってるように
見えるタイトル」を付け、抽象画を見る人の判断に
どのように影響するのかを調べる実験を行いました。
1つ目の実験は、被験者200人の学部生を対象に、
コンピューターで生成されたさまざまな抽象画
(タイトルのあるものやタイトルがないもの、
絵の内容には関係ないタイトルがついたものなど)
を鑑賞してもらうというもの。
2つ目の実験では218人の大学生を対象に、
「ありふれたタイトル」と「深いことを言ってるように
見えるデタラメなタイトル」が付けられた抽象画を評価。
3つ目の実験では、「人間の芸術家が描いた抽象画」と
「コンピューターが生成した抽象画」を混ぜて同様の実験を実施。
4つ目の実験では「コンピューターが生成した
深いことを言ってるように見えるデタラメなタイトル」の中に
「実際に国際芸術の場で使用される
『International Art English(国際芸術英語)』を使ったタイトル」
を混ぜて、抽象画の評価が変わるかどうかを調査。
その結果、わかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。
具体的な対象を描かない抽象画は時に「訓練したチンパンジーでも描ける」といった批判にさらされることもあり、実際にチンパンジーの「コンゴ」に描かせた抽象画も取り引きされています。ウォータールー大学の研究チームが発表した研究では、「抽象画にコンピューターが生成した『深いことを言ってるように見えるデタラメなタイトル』を付けると、鑑賞者が抽象画をより高く評価する」と報告されました。
情報源: 抽象画に「深いことを言ってるっぽく見えるデタラメなタイトル」を付けると評価が高くなるという研究結果
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