陸上での被害とは異なり、海洋内部に
及ぼされる台風の影響については、その実態を
正確に把握することは容易ではありません。
東京大学と九州大学の研究チームは、
2015年の係留観測で、日本海上を移動する
爆弾低気圧がもたらした海洋の内部波に関する
直接観測に成功。しかし、この年の観測は
400メートルより浅い深度のみで行われており、
中層以深での波の伝搬や挙動の実態を明らかに
することはできなかったそうです。
そこで、今回の観測では、海面から深層まで
の波の伝搬経路を把握するために、
海底から立ち上げた係留系の様々な深度に
流速計を配置するという戦略を用いて
対馬暖流が激しく蛇行する佐渡の沖合に
観測ステーションを設置し、2019年6月から
2020年6月までの1年間、係留観測を継続。
この観測が行われた7月から10月までに
3つの台風が日本海を通過し、そこで得られた
係留系のデータから海洋内部の波の挙動を
詳しく解析してわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。
東京大学大気海洋研究所と九州大学応用力学研究所の研究チームは、日本海の洋上を通過する台風によって発生する海洋内部を伝搬する波(内部波)に関する全深度での観測を成功させた。
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