開けてはいけないと言われている箱を
好奇心に負けて開けてしまうときの例えで
”パンドラの箱”という表現を耳にします。
これに関連する面白い実験結果をご紹介します。
ドイツのマックス・プランク進化人類学研究所
カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究チームは、
人間の幼児と霊長類を対象にして
「中身のわかっているカップと中身がわからない
カップを見せて、どれほどの頻度で中身がわからない方の
カップを開けるのか」を調べる実験を行いました。
実験は、チンパンジー・ゴリラ・ボノボ・
オランウータンなどの霊長類29頭と
最初の実験とは別の霊長類15頭、
人間の3~5歳の幼児72人を対象としています。
実験の結果からわかったことは?
今回の実験の設計やその結果など、
詳しくはリンク記事でご確認ください。
「開けてはならないもの」という意味でよく用いられるパンドラの箱とは、ギリシア神話に登場する人類最初の女性・パンドラが「決して開けてはならない」と言われていた箱を好奇心から開けてしまい、さまざまな災いがこの世に飛び出したというエピソードに基づく言葉です。人間は好奇心によって良いことも悪いことも引き起こしますが、霊長類と人間の幼児を対象にした伏せたカップを開けさせる実験で、「人間は他の霊長類よりも中身がわからないカップを開けたがる」という傾向が明らかになりました。
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