学術研究では、さまざまな対象者に調査を実施し、
それを分析することで、傾向を見出したり、
仮説が成立するのかどうかを見極めたりします。
こうした研究における難しさのひとつである
「バイアス」についての記事をご紹介します。
グラナダ大学の研究チームは、109件に上る
「運動が認知能力に与える研究」を分析。
例えば、因果関係を証明するためには
参加者を運動を行う実験群と運動を行わない
対照群に無作為に割り当てる「介入研究」と
呼ばれる手法が一般的に行われます。
今回調査した研究のうち、この方法が取られていた
割合はどのくらいだったのかや、出版バイアスと
呼ばれる研究結果に影響される過程についても
言及しています。
研究を行う際に、どのような人を対象として
どのような方法で研究したのかという点に
着目することの重要性について改めて考えさせられる
結果となっています。
詳しくはリンク記事でご確認ください。
「運動をすることは認知能力に良い影響を与える」といった学説を信じる人も多いですが、グラナダ大学のダニエル・サナブリア・ルセナ氏らの研究チームが、109件に上る「運動が認知能力に与える研究」を分析したところ、「運動が認知能力を向上させるという決定的な証拠はない」と結論付けています。ルセナ氏が海外メディアのEL PAÍSのインタビューに応じており、スポーツやその他の運動が脳機能に対して有効な効果を示す研究の限界について語っています。
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