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太りやすい理由をひとつの因子で説明|大阪大学


体脂肪はエネルギーの貯蔵庫としての働きや、
保温や脂肪代謝、ホルモン代謝などといった
重要な役割をもっていますが、動脈硬化や糖尿病、
高血圧、脂質異常症を発症・悪化させる
原因にもなることがあります。

体脂肪の測定方法と体脂肪計
https://www.tyojyu.or.jp/net/kenkou-tyoju/tairyoku-kiki/himando-taishibou.html

大阪大学の研究グループは、体脂肪量が
生理・病態・環境・ホルモン・遺伝子などの
様々な要因に影響を受けることによって
個人差が大きい点に着目。

ヒトやマウスの解析結果から、ヒトの脂肪組織量を
規定する因子を同定し、機能解析を実施して
わかったこととは?

詳しくはリンク記事でご確認ください。

私が太りやすい理由 – リソウ
大阪大学大学院医学系研究科の下村伊一郎教授(内分泌代謝内科学)、福原淳範寄附講座准教授(肥満脂肪病態学)、シン ジフン寄附講座助教(糖尿病病態医療学)らの研究グループは、ヒトの脂肪組織量を規定する因子としてHSP47を同定しました。ヒトやマウスのトランスクリプトームの解析から、HSP47の発現は体脂肪量と相関しており、摂食や過食、肥満など太りやすい環境では上昇し、運動や絶食、食事制限など痩せやすい環境では低下します。遺伝的に脂肪組織のHSP47発現が高いヒトは太りやすい傾向があり、脂肪細胞特異的HSP47の欠損マウスや薬剤的HSP47阻害モデルマウスでは脂肪重量が減少します。メカニズムの解析によって、HSP47の欠損や活性障害によって脂肪細胞のコラーゲンタンパクのフォールディング・分泌が障害され、細胞内FAKシグナルが低下し、PPARγタンパク分解が促進することで、脂肪細胞の機能障害によって脂肪重量が減少することが明らかとなりました。
resou.osaka-u.ac.jp

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