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柔らかいひもの巻き付きのしくみを解明―ひもはどのように他の物体に巻き付くのか?―| 京都大学

ひも状のものを普段の生活で見かけることは多く、
衣服や靴などについていたり、ホースやロープ、
食べるものならスパゲッティ、植物のつるなどもそうです。
これらのひもは、別の物体の周りに巻き付いている
ということが多くあります。

今回は、自重で垂れ下がったひもを別の物体の周りに
巻き取るという現象において、巻き付いたひもの
形態やその形成メカニズムについて調べた研究結果を
ご紹介します。

京都大学、立命館大学の研究グループは、
ひもが棒に巻きつく際の仕組みを明らかにするため、
硬さや太さが異なる弾性体の均一なひもを作成し、
弾性体のひもを用いたモデル実験と
数値シミュレーション、弾性理論を組み合わせた
実験を行いました。

詳しくはリンク記事でご確認ください。

柔らかいひもの巻き付きのしくみを解明―ひもはどのように他の物体に巻き付くのか?― | 京都大学
 私たちの身の回りには、朝顔の蔓や、ガーデニングの水撒き用のホース、糸やロープ、スパゲッティなど、ひも状の物体が多くあります。これらのひもは、別の物体の周りに巻き付いていることも多くあります。しかし、自重で垂れ下がったひもを別の物体の周りに巻き取るという現象において、巻き付いたひもの形態やその形成メカニズムは、これまでわかっていませんでした。  谷茉莉 理学研究科助教(研究当時:東京都立大学助教)、和田浩史 立命館大学教授らの研究グループは、この問題に対して、弾性体のひもを用いたモデル実験と数値シミュレーション、弾性理論を組み合わせて研究を行い、ひもが棒に巻きつく際の巻き付き形状と間隔が、ひもの硬さ・太さ・長さと、巻き付かれる棒の太さに依存することを明らかにしました。得られた結果は、幾何形状の変化を伴う弾性体の基本的な問題の理解を促進するのみならず、材料力学や、ロボットのソフトアームの開発などの応用にも繋がることが期待されます。  本研究成果は、2024年2月2日に、国際学術誌「Physical Review Letters」にオンライン掲載されました。さらに本論文は、同誌の「Editors’ Suggestion」(注目論文)に選定されました。また、アメリカ物理学会のPhysics Focusにも取り上げられました。
www.kyoto-u.ac.jp

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