学習ニュース拾い読みのアイキャッチ画像

機能性食品の臨床試験を元にした広告への問題提起 ―優良と誤認させる要素が多く含まれる― | 京都大学

日本では、生理学的機能などに影響を与える
保健機能成分を含む食品を特定保健性食品
(通称トクホ)として国が認定する仕組みがあります。

特保(特定保健用食品)とは?|e-ヘルスネット|厚生労働省
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/food/e-01-001.html

この食品の機能性を確認するための
臨床試験の一部は食品の製造・販売会社が
直接行うのではなく、開発業務受託機関に
委託されることもしばしばあるそうですが、
この機関が実施した臨床試験の質や、
臨床試験の結果がどのように消費者に
伝えられているかを調査した研究をご紹介します。

京都大学、岡山大学、和歌山県立医科大学、
国保旭中央病院、浦添総合病院、
倉敷成人病センター、甲賀病院センター、
国立精神・神経医療研究センターの研究グループは、
日本の大手 CRO5社によって登録された臨
床試験 726 件のうち、100 件をランダムに抽出し、
その中から食品に関連したものを選び、
それらの研究の質を検討。

詳しくはリンク記事でご確認ください。

機能性食品の臨床試験を元にした広告への問題提起 ―優良と誤認させる要素が多く含まれる― | 京都大学
 片岡裕貴 医学研究科客員研究員(兼:京都民医連あすかい病院医師)、染小英弘 国保旭中央病院医長、山本乃利男 岡山大学博士課程学生、伊藤達也 和歌山県立医科大学教授、鈴木智晴 浦添総合病院医師、柘植孝浩 倉敷成人病センター副主任 、藪﨑肇 甲賀病院センター長、土肥栄祐 国立精神・神経医療研究センター室長の研究グループは、メタ疫学研究により、開発業務受託機関(CRO)により実施された、一部の機能性食品の臨床試験の論文およびそれをもとにした広告に、優良と誤認させる要素が多く含まれることを明らかにしました。  機能性表示食品の届け出を行う際、食品の製造・販売会社はしばしば機能性を証明するための臨床試験を開発業務受託機関に依頼します。それらの研究の質や、その結果がどのように消費者やメディアに伝えられているかはこれまであまり検証されてきませんでした。本研究では、日本の大手CRO5社によって実施された臨床試験をランダムに抽出し、論文およびそれをもとにした広告を調べることで、結果と結論の不一致(spin)が多く含まれることを明らかにしました。国、あるいは消費者庁が、機能性表示食品について規制の見直しを検討すべきであることが示唆されました。
www.kyoto-u.ac.jp

[PR]