学習ニュース拾い読みのアイキャッチ画像

ブロックチェーンのトリレンマを表現する数式を発見 性能・安全性・分権性のうち2つだけが成立することを立証|京都大学


仮想通貨などで使われるブロックチェーンは、
ネットワーク上にある端末同士をダイレクトに接続し、
暗号技術を用いて取引の記録を分散的に
処理・記録するデータベースの一種で、
鎖(チェーン)のように連結してデータを保管する
技術や仕組みを指す言葉です。

ブロックチェーンとは|IT用語集|docomo business watch
https://www.ntt.com/bizon/glossary/j-h/block-chain.html

京都大学の研究グループは、ブロックチェーンでは、
性能・安全性・分権性という3つの要素を
同じレベルで最適化することを求められるものの、
同時には2つまでしか成立しないのではないかという
経験則について調べるため、トリレンマを表す
数式を得られるのではないかと着想。

今回の研究で得られた数式を観察することで
わかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

ブロックチェーンのトリレンマを表現する数式を発見―性能・安全性・分権性のうち2つだけが成立することを立証― | 京都大学
 ブロックチェーンのトリレンマは、2017年に提唱されて以来、開発者・研究者の間で広く信じられています。これは、性能(scalability)と安全性(security)、そして分権性(decentralization)の3つにはトレードオフがあり、同時には2つまでしか成立しないという経験則です。ただし、あくまで経験則であり、これまで数理的に表現されたことはありませんでした。  中井大志 情報学研究科博士課程学生、櫻井晶 同博士課程学生、廣中詩織 学術情報メディアセンター助教、首藤一幸 同教授らの研究グループは、ブロックチェーンのトリレンマを表現する数式を発見しました。具体的には、Proof of Work型のブロックチェーン(例:Bitcoin)において、安全性を下げるフォークという現象が起きる確率の逆数を安全性の指標とした場合に、その項と、性能を表す項、分権性を含む項、それら3項の積が一定である、つまり3項がトレードオフであるという数式を得ました。  本研究成果は、2024年6月5日に、国際学術誌「IEEE Access」にオンライン掲載されました。
www.kyoto-u.ac.jp

[PR]