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なつかしい記憶をポジティブに感じることは心理的適応につながる—なつかしさ傾向性と世代性・統合の関連—|京都大学


年齢を重ねるごとに経験が増え、高齢期になると
過去の記憶を思い出して、なつかしさを感じる
ということも増えていきます。

京都大学の研究チームは、こうした「なつかしさ」について、
なつかしさのポジティブ傾向性の高さ、
またはネガティブ傾向性の低さは、その後の
発達課題(世代性・統合)の達成度を高める
という仮説を立て、国内に居住する成人600名を
対象にインターネット調査を2回実施して、
1回目の調査の状態が1年後に実施した2回目の調査の
状態に及ぼす影響や、社会的結びつき、
自己の時間的連続性、人生の意味、
自己の明確化との関連について検証を行いました。

解析の結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

なつかしい記憶をポジティブに感じることは心理的適応につながる—なつかしさ傾向性と世代性・統合の関連— | 京都大学
 楠見孝 教育学研究科教授、豊島彩 同研究員(現:島根大学講師)は、国内の成人600名を対象に1年間のインターネット調査を実施し、なつかしい記憶を思い出した時に、ポジティブ/ネガティブな感情の感じやすさの個人差が、世代性や統合とどのように関係するかを検証しました。エリクソンの発達課題の理論では、各段階の心理的適応につながる発達課題が設定されており、壮年期が世代性(次世代の育成や指導に興味をもつこと)、老年期は統合(それまでの人生に意義と価値を見出すこと)とされています。ポジティブ傾向性の高さ、またはネガティブ傾向性の低さは、その後の発達課題の達成度を高めるという仮説を立て、600名を対象にインターネット調査を2回実施しました。解析の結果、ポジティブ傾向性の高さ、およびネガティブ傾向性の低さは、統合の高さを予測することが分かりました。さらに、なつかしさの機能とされる、社会的結びつき、自己の時間的連続性、人生の意味、自己の明確化との関連を解析した結果、なつかしさのポジティブ傾向性が高い人は社会的繋がりを強く感じ、統合が高まっていることが示されました。世代性については、世代性がなつかしさのポジティブ傾向性の高さとネガティブ傾向性の低さを予測しており、仮説とは逆の結果が得られました。
www.kyoto-u.ac.jp

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