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海岸クロマツは樹高が高いほど根は深い~津波・強風への減災機能の高い海岸林再生への応用に期待~ |京都大学

海岸沿いにクロマツが防砂林として植栽されており、
それが独特の風景を作り出している観光地もあります。
こうした防砂林であるクロマツは根が深さが深いほど
倒れにくくなります。

京都大学、福知山公立大学、兵庫県立大学、
兵庫県立農林水産技術総合センターの
共同研究グループは、海岸に生育するクロマツについて、
根の深さを樹木地上部や土壌特性から推定することは
可能か、系構造のデータ取得を掘り取り直後に
デジタル画像で行い、根系三次元構造を再現して
土壌特性解析などともに再解析することは可能か
について調べるため、愛知県田原市の海岸に生育する
クロマツ根系を掘り取り、地上部特性および土壌特性
とともに根の最大深さを測定し、現場でデジタル画像の
データを取得し、実験室で根系構造の再現を試み、
地上部や土壌特性との関係を評価。

詳しくはリンク記事でご確認ください。

海岸クロマツは樹高が高いほど根は深い~津波・強風への減災機能の高い海岸林再生への応用に期待~ | 京都大学
 檀浦正子 農学研究科教授、平野恭弘 名古屋大学准教授、谷川東子 同准教授らの研究グループは、福知山公立大学、兵庫県立農林水産技術総合センター(森林林業技術センター)、兵庫県立大学との共同研究で、海岸に生育するクロマツの根系は土壌環境に適応して成長し、樹高が高くなるほど根が深くなることを新たに明らかにしました。  国内の海岸には、強風や海塩、津波に対する強さからクロマツが植栽されてきました。根が深いほど樹木は倒れにくく、津波や強風に対する減災機能も向上します。海岸林の減災機能を評価する指標として、根の最大深さを推定することが必要となります。  本研究では、海岸に生育するクロマツ根系を掘り取り、土壌環境と根の最大深さを測定しました。また掘り取り直後のデジタル画像から根系三次元構造の再現を可能としました。その結果、根の最大深さは、土壌環境に適応し、樹高が高くなるほど深くなることを明らかにしました。この結果は国内で掘り取られたクロマツの根の最大深さと樹高との関係性でも確認されました。本結果の応用として、樹高成長の悪いクロマツについて、根を深く誘導する森林管理を行うことで、減災機能の高い海岸林再生への応用が期待されます。
www.kyoto-u.ac.jp

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