家族や高校時代の思い出など、私たちはしばしば
懐かしさを感じます。こうした懐かしさが人間関係に
実際にどのような⻑期的な影響を及ぼすのかを
調査した研究結果をご紹介します。
京都大学、ニューヨーク州立大学バッファロー校の
国際共同研究グループは、懐かしさと人間関係の
関連について、3つの研究を実施。
研究1では、米国の大学生を対象として懐かしさの
度合いを測定する質問調査を実施。
研究2では、米国の大学生以外の成人に研究1と
同じ質問を実施。
研究2では、オランダの
「⻑期インターネット社会科学調査(LISS Panel )」
のデータを用い、 7年間にわたる懐かしさと
人間関係の関連を調査を実施。
これらの調査結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

懐かしさを感じやすい人ほど親しい友人が多い―約1,500人を対象とした国際調査で判明― | 京都大学
年齢を問わず、人はしばしば懐かしさを感じます。これまでの心理学研究では、家族や高校時代の思い出など懐かしい経験を振り返ることで、孤独感が和らぎ、他者とのつながりを感じやすくなることが示されています。しかし、懐かしさが人間関係に実際にどのような長期的な影響を及ぼすのかについては、十分に解明されていませんでした。 黄冠儒 人間・環境学研究科博士後期課程学生とYa-Hui Chang ニューヨーク州立大学バッファロー校(University at Buffalo, The State University of New York)博士課程学生(研究当時)による国際共同研究では、約1,500人を対象に行われた3つの調査から、懐かしさを感じやすい人は人間関係を維持するためにより多くの努力をし、長期的には親しい友人の数が多くなることが明らかになりました。また、年齢とともに親しい友人の数は減少する傾向がありますが、懐かしさを感じやすい人は、7年間の調査期間中に親しい友人の数を維持しました。これらの結果から、過去の大事な思い出を振り返る人ほど、人間関係の重要性を再認識し、それを維持する努力をすることが分かりました。 本研究成果は、2025年3月12日に、国際学術誌「Cognition and Emotion」にオンライン掲載されました。
[PR]