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ブラックホールの響きを数学的な技法を取り入れ精密に捉えることが可能に|京都大学

ブラックホールは、宇宙空間に存在する天体の1つで、
極めて高密度で、極端に高い重力を持っており、
近傍の物質や光が脱出不可能である天体です。

ブラックホール|Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/ブラックホール

京都大学、大阪公立大学、理化学研究所の
研究グループは、ブラックホールが何らかの影響を
受けて揺れ動くと、「準固有振動」と呼ばれる
特有の振動パターンで時空の伸縮を伴う波である
重力波を発するため、この重力波について、
量子力学などでも用いられる「完全WKB解析」という
数学的な技法を用いて、ブラックホールの準固有振動を
より精密に求める新しい方法を開発。

その方法を検証した結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

ブラックホールの響きを数学的な技法を取り入れ精密に捉えることが可能に | 京都大学
 ブラックホールは極めて強い重力を持ち、光さえも脱出できない天体です。ブラックホールが何らかの影響を受けて揺れ動くと、「準固有振動」と呼ばれる特有の振動パターンの重力波を発します。例えば、ブラックホール同士が衝突すると、地球でも観測できるほど大きな重力波が放射されることがあり、ブラックホールの質量や形を知る手掛かりになります。合体したブラックホールがゆらぎながら小さくなる際、重力波は振動が急速に減衰しますが、この性質を体系的に記述することは複雑なため、より厳密な手法が望まれていました。  大宮英俊 理学研究科特定助教、大下翔誉 白眉センター/基礎物理学研究所特定助教、宮地大河 大阪公立大学特別研究員、難波亮 理化学研究所上級研究員らの研究グループは、数学的な技法である「完全WKB解析」を取り入れることで、急速に減衰するブラックホールの準固有振動の周波数構造を、体系的かつ精密に捉えることができる手法を示すことに成功しました。本研究結果により、さまざまな理論モデルにおけるブラックホールの重力波信号を、より厳密に解析できるようになり、今後の重力波観測の精度向上や、ブラックホールの正確な性質検証に結びつくことが期待されます。
www.kyoto-u.ac.jp

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