筋肉を構成する筋繊維は、遅筋と速筋に分類されます。
遅筋は持久力が必要なマラソンなどの運動に適しており、
速筋は短距離走やジャンプなど瞬間的に大きな力を
必要とする運動に関与しています。
筑波大学の研究チームは、速筋がIIa、IIx、IIbという
3種類に分類され、特にIIb型は最も高い収縮速度と
パワーを発揮するものの、ヒトを含む大型哺乳類では
進化の過程で IIb型筋線維とその主要遺伝子の
発現がほぼ失われているという点に着目。
そこで、ヒトiPS細胞から作製した骨格筋細胞を用いて、
進化の過程で IIb 型筋線維をほとんど失ったヒトの筋細胞でも、
その特徴を再び引き出せるのかを検証。
詳しくはリンク記事でご確認ください。

ヒトの眠れる速筋機能を呼び覚ますメカニズムを解明 | 医療・健康 – TSUKUBA JOURNAL
筋肉の中でも最も収縮速度が速いIIb型速筋線維は、小型哺乳類では豊富に存在しますが、ヒトではほとんどその発現が失われています。大Maf群転写因子と呼ばれるタンパク質をヒトの筋細胞に過剰発現させると、休眠していた「IIb型速筋プログラム」が再起動されることが分かりました。
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