サンゴ礁は多くの魚や生き物のすみかであるだけでなく、
水質浄化や防波堤など、海岸を守る大切な役割も
果たしていますが、地球温暖化による海水温の上昇や
サンゴの病気、水質の悪化などによって衰退が進んでいます。
筑波大学など日本を含む8カ国が参加する国際研究チームは、
米国フロリダ、メキシコ、ボネール島(ベネズエラ沖)を含む
400か所以上のサンゴ礁で得られた現在の生態データと、
過去(約260万年前〜現在)の化石サンゴ礁の
堆積記録を組み合わせて、サンゴ礁の成⻑力を新たに算出。

気温2℃上昇でサンゴ礁が成長不能になり沿岸浸水リスクが増大する | 生物・環境 – TSUKUBA JOURNAL
地球温暖化が進むとサンゴ礁の成長力が低下する可能性が高まります。熱帯西大西洋の400カ所以上のサンゴ礁のデータ分析から、気温が現在より2℃上昇すると、2100年までにほぼすべての礁が成長不能になり、礁上の水深が0.7〜1.2メートル増加して沿岸浸水リスクが大幅に増大すると予測されました。
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