ノートアプリ

【ノートアプリ】OneNote


学習に便利なノートアプリを紹介するシリーズ。
前回は、Evernoteを 取り上げました。
今回は、Microsoftが提供している「OneNote(ワンノート)」
について説明します。

 

 

OneNoteについて

 

OneNoteは、冒頭でも説明したように、
Microsoftが提供しているノートアプリです。

OneNote(公式ページ)
https://www.onenote.com/

OneNoteを利用するには、
無料で登録できるMicrosoftアカウントが必要です。
すでに、Officce365やMSNのサービスを利用している人は、
アカウントを持っていると思いますので、それを使うことが できます 。

※参考:OneNote|Microsoft
http://www.onenote.com/

OneNoteは、以下の環境で利用 することができます。

図:利用できるデバイスやOSリスト、Windowsはデスクトップ、タブレット、電話。AppleはMac、iPad、iPhone、Watch。Androidは、タブレット、電話、Wear。Webはすべてのデバイス、chromebook。

※画像:Microsoft OneNoteの説明ページ(https://www.onenote.com/

Microsoftの商品ですが、AppleやAndroidなどの
様々なOSやデバイスでも利用することができます。

Evernoteは無料版では2台のデバイスしか使えないことや
月間のアップロード量に制限がありますが(2017年6月現在)、
OneNoteは、いくつのデバイスで利用してもよく、
アップロードする容量の制限もなく、無料で利用できます。
(ファイル保存先のOneDriveが無料版の場合、
全体容量が5GBで上限になる点には注意が必要。)

WindowsのOSが10であれば、
OneNoteはすでにアプリとしてインストールされていますので、
以下のアプリダウンロード用のURLを開くと、次のような画面が表示されます。
https://www.onenote.com/download?omkt=ja-JP

図:Windows10には、OneNoteがインストール済みです。

この画面が表示されたら、
スタート画面からアプリを探すと見つけることができると思います。

 

OneNoteのバージョンについて

 

Windowsを利用している場合、
Microsoft Officeのバージョンが2010や2013、
あるいは2016などのOffice Suite 製品に付属している
OneNoteは、例えば
Microsoft OneNote2010
Microsoft OneNote2013
Microsoft OneNote2016
などのように、バージョン名が付いたアプリ名になっています。

現在、Windows10で利用できるOneNoteは
OneNote for Windows 10
となっていて、Windowsのスタートアップのタイル画面には
「OneNote」という名前で表示されます。

これらのバーションの違いについては、以下のページに
詳しい説明がありますので、参照ください。
OneNote と OneNote 2016 との違い
https://support.office.com/ja-jp/article/OneNote-%E3%81%A8-OneNote-2016-%E3%81%A8%E3%81%AE%E9%81%95%E3%81%84-A624E692-B78B-4C09-B07F-46181958118F

Mac の場合、 現在App Storeでダウンロードして
利用 する場合には、Microsoft OneNoteのみとなりますので、
これらのバージョンの影響はありません。

 

OneNoteを使うときに知っておきたい機能名

 

OneNoteの画面構成を、以下の画面を用いて説明します。
※以下は、OneNote for Windows 10を利用。

図:OneNoteの画面

画面の左側から、ノートを開くような感覚で、
(1)「ノートブック」エリアで選択
(2)「セクション」エリアで、そのノートブックにあるセクションを選択
(3)「ページ」エリアで、編集したいページを選択
という流れで選択していくように設定されており、
ページ名をクリックすると、右側に編集エリアが表示されるようになっています。

「ノートブック」は、ノートそのもののイメージ、
「セクション」は、そのノートにラベルを付けたイメージ、
「ノート」は、そのラベル以下にあるノート1枚ずつのイメージです。

なお、利用するバージョンによって、これらの配置が異なっています。
OneNote for Windows 10では、上記の画像のように
左側から並ぶ形になり、構成がシンプルでわかりやすくなりました。

 

OneNoteで受講する

 

上記の画像のメニュー部分を拡大してみましょう。

図:OneNote画面を拡大したもの

上記を例にすると、ノートブックエリアにある、
“2012fall”という秋学期用のノートブックには、
「バリアフリー環境論」と「ライフコース論」の授業ごとのセクションを 作ってあり、
それぞれの科目名をクリックすると、それぞれの受講回のノートを
見ることができるようになっています。
画像では、右側の編集エリアに、「第3回 道具に注目する」という
授業のノートをこれから取ろうとしているということで
編集画面が表示されています。

このような感じで、
[ノートブック]受講学期
→[セクション]科目名
 →[ノート]受講回
というように、学期ごとで管理するノートブックを作ることができます。

あるいは、科目ごとにノートを作る形で、
[ノートブック]科目名
→[セクション]受講回
 →[ノート]受講記録、参考文献リスト、復習
などのように深める学習のためのノートブックの作り方もできます。
このように、分類を利用して、自分の学習スタイルにあわせて
ノートブックを作成することができます。

 

OneNoteは、使うデバイスで注意が必要

 

前述でお知らせした、
OneNote と OneNote 2016 との違い」の説明ページに
記載がありますが、従来のSuite 製品にバンドルされていた
OneNoteの機能とOneNote for Windows 10は
少し異なる部分があります。
また、Mac版も異なる部分があり、それぞれのデバイスで
少しずつ違うところがあります。

例えば、Mac版のOneNoteで作成したノートブック名は、
OneNote上では変更ができません!(驚)
ブラウザーで、OneDriveにアクセスして
https://onedrive.live.com/about/ja-jp/
[ドキュメント] フォルダーにあるノートブックを指定して名前を変更する
という少々面倒な手続きが必要です。
詳しくは、以下に説明があります。

OneNote 2016 for Mac でページ、セクション、ノートブックの名前を変更する

このようにバージョンごとに操作方法が少しずつ異なります。
OneNoteを複数の異なるバージョンやOSで利用 するときには、
それぞれの画面表示で違う部分があったり、
操作方法も異なったりする点があるので、注意が必要です。

また、 デバイス によっては、同期に時間がかかる場合や、
同期がうまくできないというトラブルが、現在も起こっているようです 。
私も実際に使っていて、Mac版で作成したものが、
Windows版になかなか反映されないとか、iPhoneで見ると
すでに削除したはずのノートブックがノートブック一覧のところに
同期した後にも掲載されているというエラーが見受けられました 。

いろいろと統一されて使いやすくなるまでには、
もう少し時間がかかるかもしれませんね。

 

EvernoteからOneNoteにデータを移行する方法

 

今回、EvernoteからOneNoteにデータを移行できるか、
実験してみました。
以下のページに、インポートツールがあるのでダウンロードして利用します。
操作方法も記載がありますので、以下のページから確認してください。

Evernote から OneNote に移動
https://www.onenote.com/import-evernote-to-onenote

移行する場合、ノートの数にもよりますが、少し時間がかかります。
設定し実行をクリックしたら、気長に待ちましょう。

EvernoteからOneNoteにインポートする 場合、
実際はOneNoteに取り込むのではなく、
OneDriveのドキュメントフォルダーにインポートが行われています。

OneDriveのドキュメントフォルダーに保存されたノートは、
OneNote形式になっていて、OneNoteで呼び出して開くことができます。
(ちなみに、OneNote for Windows 10では、作成したノートは
すべてOneDriveに保存されるようになっています。)

インポートしても、Evernoteのスタック構成がそのままだといいな~と
思っていましたが、期待していたようには取り込まれていませんでした。
スタックしていたものは外れてしまって、1つのノートとなり、
OneDriveのドキュメントフォルダーの中にそれぞれが取り込まれていました。

ノートそのものについて、いくつか確認してみましたが、
Evernoteで貼り付けた画像もきちんと貼られていた状態になっており、
特に問題はありませんでした。
ただ、名刺を取り込んだものは、画像も名刺のテキストデータも
うまく取り込めていませんでした。

OneDriveのドキュメントフォルダーに保存されたノートは、
スタックされていませんが、分類が必要でなければ、
このまま利用してもよいのかもしれません。
分類が必要な場合は、予めOneDriveにフォルダーを作成し、
スタックしていたときと同じように管理できるように
分類しておくほうがよいかもしれません。

OneDriveのドキュメントフォルダーにある取り込んだOneNoteファイルを
呼び出すには、OneNoteの左側にある、その他のノートブック・・・と
なっているところをクリックします。

図:その他のノートブック・・・となっているところをクリック

すると、以下のような画面がポップアップで表示されますので、
必要なファイルを呼び出します。

図:OneDriveに保存されたリストからライフコース論を選択

この画面の下部にある、「+場所の追加」で、開く場所を指定することもできます。

このようにして、EvernoteをOneNoteにインポートして利用できますが、
全て問題なく移動したかどうかは、
私のように名刺データ取り込みの失敗例もありますので
確認するなどの注意が必要だと言えます。

 

すずき
昔に比べると、OneNoteもずいぶん使いやすくなっていて驚いたよ。以前は画面構成がちょっと苦手で、「ノートどうやってつくるのー!」と叫びたいくらいの時もあったから(笑)
こやま
Windows10で標準搭載されるようになった新しいバージョンは、確かに見た目がずいぶん変わった!シンプルになったというか。
すずき
そうだよね!Evernoteの期限がきれそうなので、OneNoteに移行できるかどうか実験してみたけど、現時点では決めかねる感じかなぁ。私は、WindowsでもMacでも使っているし、Officeのバージョンもいろいろ。バージョン違いで画面も違うから使いづらい。さてどうするか。次回もノートアプリ探しを継続します。お楽しみに(^^♪