Juliane Kaminskiたちの研究グループが、
実験助手がイヌに顔を向けている or 背を向けている、
食べ物を持っている or いない、
という条件を組み合わせた合計4つの状況に、
24種の家犬を置いて実験を行っています。
研究に用いたツールはビデオカメラ。
それぞれの状況下でのイヌの顔面表情の応答を記録し、
解析した結果、実験助手がイヌに顔を向けている場合は、
実験助手がイヌに背を向けている場合よりも
イヌの顔の動きが有意に活発になり、
食べ物を持っているかどうかは結果に影響を
及ぼさないことが明らかになったそうです。
興味深いですね。
こちらの記事に原文の英語論文にリンクがあり、
そちらで詳しい分析結果や手順などを確認することができます。
家犬が顔の表情を使って意思の疎通を図ろうとしている可能性のあることを
明らかにした初期研究について報告する論文が、今週掲載される。
動物の顔面表情は、柔軟性のない不随意の誇示行動で、
感情状態の反映とされ、他者と意思の疎通を図ろうとする
積極的な試みではないと考えられてきた。…
情報源: 【動物行動学】イヌは顔の表情で意思の疎通を図ろうとしているかもしれない | Scientific Reports | Nature Research
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