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シカの森林被害は土壌微生物にも波及する―大規模生態系操作実験と環境DNA分析の融合― | 京都大学


林野庁によると、令和4年度における、
シカやクマ等の野生鳥獣による森林被害面積は
全国で約5千ヘクタールで、このうちシカによる
枝葉の食害や剥皮被害が全体の約7割を
占めているそうです。

野生鳥獣による森林被害|林野庁(令和5年11月30日)
https://www.rinya.maff.go.jp/j/hogo/higai/tyouju.html

京都大学、福島大学、兵庫県立大学、
日本大学、国立環境研究所の共同研究グループは、
シカの食害が土壌微生物群集に対して与える
影響を調査するため、芦生研究林において
シカが排除され豊かな植生が回復・維持されている
区域(シカ排除区)と、それに隣接し、
シカの食害が続いている区域(対照区)において、
土壌を採取し、環境DNAメタバーコーディング解析を実施。

その結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

シカの森林被害は土壌微生物にも波及する―大規模生態系操作実験と環境DNA分析の融合― | 京都大学
 現在、日本の森林では、多くの地域において、ニホンジカ(以下、シカ)の食害による植生の荒廃が深刻化しています。シカの食害が森林に与える影響を理解するためには、土壌を含む生態系全体への波及効果の分析が必要となります。植物が減ると土壌の性質や土壌微生物に影響を与え、その影響が植物自体に跳ね返ってくるため、土壌微生物の多様性が低下し、さらなる生態系の変化の引き金となる可能性があるからです。しかし、シカによる食害が、土壌微生物の多様性や種組成にどのような影響を与えるかは明らかになっていませんでした。
www.kyoto-u.ac.jp

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