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領有権が脅かされると、日本人はどう思う?|大阪大学


世界のさまざまな場所において自国の領有権が
脅かされるというニュースを耳にする機会が増えています。
日本でも、日本の領有権が侵犯されるというニュースを
見聞きすることがあります。

大阪大学の研究グループは、
領有権が脅かされると日本人がどう思うのかを
調べるため、被験者810人を対象として、
中国の行為により日本の領土、経済、または
文化が失われるという記事を参加者に読んでもらう
という実験を行いました。

実験では、日本の領土、経済、または文化、
どれについての記事を読むかは無作為に割り当て、
記事を読んだ後で各側面についてどの程度の
脅威となるかを評価してもらいました。
また、日本が中国の政策に協力することに賛成か反対か、
自由主義か保守主義かについても評価してもらったそうです。

分析の結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

領有権が脅かされると、日本人はどう思う? – ResOU
大阪大学国際教育交流センターの井奥智大特任助教(常勤)、大学院人間科学研究科の綿村英一郎准教授の研究グループは、領有権が脅かされると、日本人は自分たちの領土について不安を抱き、この不安の程度は政治的思想により異なることを明らかにしました。 これまで領有権が脅かされたときの領土に対する不安について、同様の研究が行われています。ただし、日本と中国という東アジアの文脈でこの不安が他の不安より強いことを示したのは本研究が初めてです。また、政治的思想によってこの不安を感じる程度が異なることもわかりました。 このような実証的研究をもとに、中国に「将来、日本からの協力が期待しにくくなる」というメッセージを送ることで、領有権の侵害における心理的抑止となると期待されます。そして、それが日本と中国との関係を再考する一つのきっかけになる可能性があります。 本研究成果は、米国科学誌「Peace and Conflict」に1月14日に公開されました。
resou.osaka-u.ac.jp

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