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親しい人の顔を学習する神経メカニズムを解明|京都大学

食事を提供してくれたり、いつも世話をしてくれる人には
親しみを感じます。それは大人だけでなく、子どもでも
ペットで飼っている動物でも同様です。

京都大学と筑波大学の研究グループは、
日常生活のような、実験室環境とは異なる
複雑な社会的状況で、長期の経験に基づく
学習によって物とその価値を結びつけるときの
脳の機能を調べるため、3頭のアカゲザルを対象として
・実験対象のサルを日常的に世話している人の顔(親しい顔)、
・見知らぬ人の顔(親しくない顔)
・多い報酬に関連付けられた物体(高価値の物体)
・少ない報酬に関連付けられた物体(低価値の物体)
の画像を用意し、サルが目の前にモニター画面の
中央を固視しているときに、その周辺にこれらの画像を提示。

サルがこれを見ている時の線条体尾部の
神経活動を記録する実験を行った結果から
わかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

親しい人の顔を学習する神経メカニズムを解明 | 京都大学
 私たちは、食料を提供してくれる人や日常的に世話をしてくれる人に親しみを感じます。子供やペットにとって、こうした人々の顔を覚えることは生き延びるために重要です。これまでの研究から、長期の経験に基づく学習によって物とその価値を結びつけるには、脳の深部にある大脳基底核、特に線条体尾部が重要な役割を果たすことが知られています。しかし、このメカニズムが、日常生活のような、実験室環境とは異なる複雑な社会的状況でどのように機能するかは不明でした。  網田英敏 ヒト行動進化研究センター特任准教授、國松淳 筑波大学助教らの研究グループは、サルに、親しい人と親しくない人の顔写真を見せ、その際の線条体尾部の神経活動を記録しました。その結果、物の価値を覚えるのと同じメカニズムで、親しい人の顔も脳に記憶されることが明らかになりました。
www.kyoto-u.ac.jp

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