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出勤しているけれど業務効率が上がらない? 日々のプレゼンティーズムを左右する心身状態を解明|大阪大学


プレゼンティーイズムとは、疾病就業とも呼ばれる
欠勤には至っていないものの「健康問題が理由で
生産性が低下している状態」をさす言葉です。

プレゼンティーイズム、アブセンティーイズム~健康経営には欠かせない!いまさら聞けない基礎知識~|KAGOME
https://healthcare.kagome.co.jp/column/basic_knowledge

大阪大学と東京大学の共同研究グループは、
健康な勤労者を対象(56名、2週間の調査期間)に、
被験者に個人のスマートフォンにインストールした
専用アプリを用いて、その時々の自覚症状を
1日5回、回答してもらい、仕事終わりには、
その日のプレゼンティーズムを問う質問にも回答して
もらうようにした上で、調査終了時には、
国際的に広く使用されている既存の質問紙を用いて、
調査期間全体のプレゼンティーズムを評価。

分析の結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

\出勤しているけれど業務効率が上がらない?/ 日々のプレゼンティーズムを左右する心身状態を解明 – ResOU
大阪大学データビリティフロンティア機構 中村亨 特任教授(常勤)と東京大学教育学研究科 山本義春 教授、同 諏訪かおりさん(博士課程)らの共同研究グループは、労働者の日々のプレゼンティーズムの悪化には、日中の抑うつ気分と肩凝りの悪化、前日の睡眠時間の不足が関連することを明らかにしました(図1)。 プレゼンティーズムとは「出社しているものの、何らかの健康問題によって業務効率が落ちている状況」です。心身に不調をきたしている状態であるため、業務パフォーマンスが十分に発揮できず、生産性の低下による経済的損失が増大することが分かっています。 これまで、プレゼンティーズムの評価は、過去数週間または過去数か月単位での思い出しによる質問紙法が用いられてきました。そのため、日々のプレゼンティーズムの変化やそれらと関連する心身の状態を評価することが困難でした。 今回、研究グループは、実時間で心身の状態を記録できるEcological Momentary Assessmentという手法を用いて、日々のプレゼンティーズムと日中の主観的自覚症状、毎日の睡眠状態の計測を行いました。その結果、これまでの質問紙法では把握できなかったプレゼンティーズムの日々の変化、特に、一時的なプレゼンティーズムの悪化を把握することに成功しました。また、日中の抑うつ気分や肩凝り、前日の睡眠時間がその変化に関連する主な要因であることを明らかにしました(図2)。 このことは、抑うつ気分や肩凝りを低減すること、また、十分な睡眠時間を確保することが、日々のプレゼンティーズムの改善につながる可能性を示唆します。 本研究成果は、米国医学誌「Journal of Occupation and Environmental Medicine」に、6月7日(金)オンライン掲載されました。
resou.osaka-u.ac.jp

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