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糖尿病患者における厳格な血糖・血圧管理の効果が、居住形態によって異なることが明らかに| 京都大学

糖尿病は、インスリンが十分に働かないために、
血液中を流れるブドウ糖という糖(血糖)が
増えてしまう病気です。そのため、糖尿病に罹患すると
厳格な血糖管理が求められます。

糖尿病とは|国立国際医療研究センター糖尿病情報センター
https://dmic.ncgm.go.jp/general/about-dm/010/010/01.html

京都大学の研究グループは、独居か否かの
居住形態が厳格な血糖管理・血圧管理の
両方が施行された際にどの程度影響するのかを
北米の糖尿病患者を対象として実施された
大規模ランダム化比較試験に参加した
糖尿病患者4,731人を対象に解析。

解析の結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

糖尿病患者における厳格な血糖・血圧管理の効果が、居住形態によって異なることが明らかに | 京都大学
 清原貫太 医学部学生、井上浩輔 白眉センター/医学研究科准教授、近藤尚己 医学研究科教授、石見拓 同教授らの研究グループは、糖尿病領域の大規模ランダム化比較試験のデータを用いて、糖尿病患者における厳格な血糖・血圧管理の治療効果が居住形態(独居か否か)によって異なることを明らかにしました。  これまでの研究により、心血管疾患(CVD)の発症には居住形態をはじめとした社会的要因が関与していることが指摘されてきました。井上教授らが2022年に発表した研究では、非糖尿病患者において厳格な血圧コントロールの治療効果が居住形態(独居か否か)によって異なることが示されました。一方、糖尿病患者に対するエビデンスは皆無であり、とりわけ厳格な血糖管理・血圧管理の両方が施行された際に居住形態がどの程度影響するかについては明らかになっていませんでした。そこで本研究では、ACCORD-BP試験というランダム化比較試験の参加者を対象とし、糖尿病患者において厳格な血糖・血圧コントロールの治療効果が居住形態によって異なるかを検討しました。その結果、他者と暮らす患者では、標準治療を行った場合と比較して厳格な血糖・血圧管理を行った場合のCVD発症リスクが0.65倍であった一方で、独居患者では、厳格な治療と標準治療の間でCVD発症リスクに違いが認められませんでした。
www.kyoto-u.ac.jp

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