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本州からカワニナの3新種を発見 琵琶湖に起源を持つ貝類の湖外での多様化|京都大学

日本の中央に位置する古代湖の琵琶湖では、
淡水性巻貝であるカワニナが大規模な種の
多様化を遂げているそうです。

京都大学、高知大学の研究グループは、
唯一、琵琶湖固有種に近縁ながら、静岡県から
岡山県までの広い範囲に分布することが知られている
「クロダカワニナ」という種類に着目し、
クロダカワニナの遺伝解析と形態解析を実施。

具体的には、東海、近畿、中国、四国地方の
37地点においてクロダカワニナの探索を行い、
そのうち26地点で標本を収集するとともに
生息環境を調査して、クロダカワニナ118標本と
先行研究のデータと組み合わせ、MIG-seq法という
遺伝解析を実施。
詳しくはリンク記事でご確認ください。

本州からカワニナの3新種を発見―琵琶湖に起源を持つ貝類の湖外での多様化― | 京都大学
 日本の中央に位置する古代湖の琵琶湖では、淡水性巻貝のカワニナ属が大規模な種の多様化を遂げています。カワニナ属では、琵琶湖に起源を持つ種はそのほとんどが現在も琵琶湖水系のみに分布していますが、クロダカワニナSemisulcospira kurodaiは唯一、琵琶湖固有種に近縁ながら、静岡県から岡山県までの広い範囲に分布することが知られていました。クロダカワニナでは、先行研究によって種内に遺伝的に異なる4つの系統が見つかっていたものの、それらが独立種であるのかは十分に評価されていませんでした。  澤田直人  理学研究科博士課程学生(現:東京大学特任研究員)、福家悠介 同博士課程学生(現:国立遺伝学研究所研究員)、三浦収 高知大学教授の研究グループは、クロダカワニナの遺伝解析と形態解析によって、本種の分類学的位置を再定義するとともに、これまで学名がつけられていなかった3新種、タジマカワニナS. masudai(兵庫県、鳥取県に分布)、サキガケカワニナS. praecursa(静岡県、愛知県に分布)、ユメカワニナS. miurai(岡山県に分布)を記載しました。
www.kyoto-u.ac.jp

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