考古学者のリチャード・ポッツが1996年に唱えた
「変動選択仮説」は、中期旧石器時代アフリカでの
環境変動の激化が人類の脳の大型化や
適応的な知性の向上を促したと主張しているそうです。
筑波大学の研究チームは、協力的な行動戦略を
採る個体が集団内でどのように広がるのかを
2つの単純化された環境変動モデルとして、
最もリソースが豊富な地域「プライムノード」の違いにより
・地域的変動モデル
・汎地域的変動モデル
という2つの単純化された環境変動モデルを考案し、
マルチエージェント・シミュレーションを実施。
詳しくはリンク記事でご確認ください。

環境変動が人類の協力の進化を促進した可能性をシミュレーションで提示 | 社会・文化 – TSUKUBA JOURNAL
進化ゲーム理論にもとづくシミュレーションによって、環境変動の激化が協力の進化を促進しうることを示しました。この結果は、中期旧石器時代アフリカの激しい環境変動が人類の認知能力の向上につながったとする変動選択仮説を、社会性の進化の説明にも広げて捉えなおす手がかりになります。
[PR]