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継続は力:高齢期に始めた楽器練習の効果 4年の追跡研究で見えた脳・認知機能維持|京都大学

京都大学の研究グループは、健常高齢者が初心者として
4か月の楽器練習に取り組むことで認知・脳機能が向上する、
という介入研究の結果を2020年に発表。

その研究に参加した人のうち、約半数は研究参加を
契機に始めた楽器練習を継続。残る約半数は
楽器練習をやめて他の趣味に移行していたそうです。

今回の研究では、最初の介入研究終了から3年以上
経過した時点でこれらの参加者を再招集し、
楽器練習を継続していた「継続群」と他の趣味に
移行した「中止群」を比較するため、
2020 年の研究と同じ検査のセットと
「言語的ワーキングメモリ課題」を用いた fMRI 脳
機能計測も実施。

その結果からわかったこととは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。

継続は力:高齢期に始めた楽器練習の効果―4年の追跡研究で見えた脳・認知機能維持― | 京都大学
 積山薫 総合生存学館教授(現:野生動物研究センター特任教授)、 王雪妍 同博士課程学生(現:中国・電子科技大学研究員)らのグループは、高齢期(平均年齢73歳)に始めた楽器練習を継続することが、4年後の認知機能、脳構造、脳機能の加齢による低下を防ぐことを示しました。  本研究グループは、健常高齢者が初心者として4か月の楽器練習に取り組むことで認知・脳機能が向上する、という介入研究の結果を2020年に発表していました。今回の研究では、最初の介入研究終了から3年以上経過した時点でこれらの参加者を再招集し、楽器練習を継続していた「継続群」と他の趣味に移行した「中止群」を比較しました。その結果、4年前に比べて中止群ではワーキングメモリ成績が低下し、被殻という脳部位が萎縮し、小脳機能の低下なども起きていたのに対して、継続群ではそのような低下・萎縮が見られませんでした。これほど長期にわたって高齢期の楽器練習の効果を調べた実証研究は、本研究が初めてです。  本研究成果は、2025年6月17日に、国際学術誌「Imaging Neuroscience」にオンライン掲載されました。
www.kyoto-u.ac.jp

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