行動に大きな影響を与える情動の情報処理。
不安、気分、意欲、あるいは、好き嫌いなどの
価値判断は、脳の中にある神経回路で計算されますが、
こうした情報処理は大きな回路が形成されて
処理されていることが先行研究でわかっているそうです。
京都大学白眉センター・霊長類研究所と
米国マサチューセッツ工科大学の研究グループは、
先行研究として、マカクザルのある部位を
微小電気によって刺激することで、
罰の過大評価が起こることを見つけたそうです。
そこで、持続的で悲観的な価値判断を引き起こす
脳の部位はどこなのかを探るため、
マカクザルに葛藤を伴う価値判断を必要とする
課題を行い、尾状核という部分に微小な電気で刺激して、
局所神経回路の機能を調べたそうです。
ちなみに、尾状核は脳の中心付近に存在する部分で、
学習と記憶、特にフィードバック処理に
強く関わっている部位だそうです。
尾状核|Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/尾状核
その結果、「ネガティブ」な反応を示す回路の刺激では、
罰に対する過大評価が引き起こされて、
悲観的な状態が持続することが明らかになったそうです。
この「ネガティブ」回路とは?
詳しくはリンク記事でご確認ください。
情報源: 【プレスリリース】持続する悲観的な意思決定の源となる神経メカニズムを解明 ―不安が頭から離れない原因とは?― | 日本の研究.com
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