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先週、第8回教育ITソリューションEXPO@東京ビッグサイトに取材に行き、
「大人が学習で活用できるもの」をテーマに展示を見学しました。
展示会の概要は、アンドラの投稿をご覧ください。
【レポート】第8回教育ITソリューションEXPO
https://andla.jp/wp/?p=1217
その会場で、いくつか見つけてきた面白そうなもの、役立ちそうなものをご紹介します。
今回ご紹介するのは、
little Bits
です。
前回ご紹介したSONY MESHは、
プログラミング教育にも使えるIoTツールでした。
【ツール】SONY MESH
https://andla.jp/wp/?p=1239
今回は、他社の電子工作キットとは少し異なる、
興味深いコラボレーションを実現している、
little Bits
をご紹介します。
littleBits
https://www.littlebits-jp.com/
littleBits(リトルビッツ)は、磁石で電子回路をつないで
電子工作を行うことを通して、電子回路を楽しく学べる
オープンソースのライブラリーです。
前回紹介したSONY MESHの場合は、通信を利用するタイプで、
電子タグをアプリで組み合わせてレシピを作成して
電子回路を構成していきます。
littleBitsは、BITS MODULE(ビッツモジュール)という部品を
マグネットでくっつけて電子回路を作っていきます。
電子工作でプログラミング教育を行うときに、
ハンダ付けしたり、配線の知識が必要になったりという場合もありますが、
littleBitsはマグネットでパチッと簡単につなげたり外したりできるので、
回線を考えるときに簡単に試行錯誤を重ねることができます。
電子工作に慣れていない人でも、感覚的に取り扱うことができますね。
さらに、Arduino(アルデュイーノ)などの
マイコンボードとつなげることで、
本格的な電子工作へと発展させることもできるので、
より複雑な電子工作に取り組みたくなった時にも容易に応用できます 。
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つまり、導入のしやすさもありつつ、発展性もあるので、
様々な方が利用しやすいという点も注目です。
littleBitsにはパチッとつなげるモジュールが50種類以上あります 。
モジュールは、
・power (パワー)
・input (インプット)
・output (アウトプット)
・wire (ワイヤー)
の4種類のカテゴリーに分類されています。
●4種類のモジュール群
・power(パワー):
ブルーのコネクター。
電源に関するモジュール。電源のオンオフなど。
・input(インプット):
ピンクのコネクター。
ボタン、スイッチ、センサーなどの役割。
・wire(ワイヤー):
オレンジのコネクター。
モジュール同士を接続して回路全体を大きな規模にしたり、
信号を分岐させたりするといった、
モジュールや分岐先とつなげる役割。
・output(アウトプット):
グリーンのコネクターで。
音を鳴らす、揺らす、回すなどの
動き(動作を出力)の役割。
モジュールごとのコネクターが色で分かれているので、
そのBITSにどんな役割があるのかということが、
ぱっと見て理解しやすいと思います。
4つのカテゴリーごとに、どのような部品があるのかは、
以下のリンクで確認することができます。
それぞれの部品の画像をクリックして、
どんな機能があるのかをチェックしてみてください。
●BITS MODULES
https://www.littlebits-jp.com/bits
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展示会では、実際のモジュールをはめてみましたが、
モジュールどうしをつなぐときに、
パチッとはまるのでつなぐ楽しみがあると思いました。
つなげているとなんだかスカっとする(笑)
実は、このlittleBitsを、
アンドラでご紹介する最大の理由は他にあります。
それは何かというと、
KORGとのコラボレーションをしている点です。
KORGと言えば、シンセサイザーや電子ピアノ、
DJ機器やデジタル・レコーダー、エフェクターなどの
電子楽器を製造、販売している会社です。
その会社とのコラボレーションで、電子回路を使って
アナログ・シンセサイザーを作るキットも販売されています。
SYNTHキット
https://www.littlebits-jp.com/synth-kit
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さらに、このキットに加えて使用する、
プロ仕様のSYNTHキットの機能強化オプションもあります。
SYNTH PRO
https://www.littlebits-jp.com/product-page/synth-pro
実際にモジュールと出力パーツをつないで、
音を鳴らしたり、キュイーンなんて音を出してみたり
といった経験をしてみましたが、
単純な接続だけなら、プログラミングの知識がなくても
感覚で組み合わせができます。
そこを導入として、さらに自分のニーズの高まりに合わせて、
自由にプログラミングしたり、電子回路をつなげたりしながら
どんどん拡張もできるというのは、
まさに大人の好奇心を満たすツールなのではないかと思いました。
音楽が好きな人、かつてバンドをやっていたという方、
好きな楽曲 をオリジナルの楽器で演奏したいというような、
音楽が大好きな人には特にピッタリだと思います。
SYNTHキットのウェブページに掲載された動画を見ると、
なんとなく明和電機っぽいオリジナルの楽器もできそうで、ココロ踊ります。
ちなみに、明和電機をご存じない方はホームページをご覧ください。
●明和電機
https://www.maywadenki.com/
相変わらず面白い、土佐社長。
話を戻します。
会場でいただいたリーフレットを見ると、
littleBitsには予め様々なモジュールや
パーツが セット になったKITがあるようです。
すでに販売されているものは、
ホームページ上に掲載されています。
6月に発売される以下のような新しいキットもあるようです。
・GIZMODE & GADGETS KIT, 2nd Edition(6月発売予定)
モーター、ホイール、ライト、スイッチ、サーボ、
ブザー、リモートコントロールモジュールも
セットになったスターターキット
・ RULE YOUR ROOM KIT(6月発売予定)
ワンタッチで様々なオブジェクトを
インタラクティブにすることを可能にするキット
・CLOUDBIT STARTER KIT(6月発売予定)
日用品をコントロールできるような
5種類のモジュールをパッケージにしたキット
・STEAM STUDENT SET(6月発売予定)
STEAM教育を行うのに最適なセット
※STEAM教育とは、
Science(サイエンス)、Technology(テクノロジー)、
Engineering(エンジニアリング)、Art(アート)、
Mathematic(数学)に重点を置いた教育のこと
littleBitsはオープンソース・プロジェクトの1つですので、
詳細な回路図はlittleBitsのGitHubリポジトリから
ダウンロードできるようになっています。
音楽好きだけでなく、開発に挑戦したい方のニーズにも
応える商品といえるかもしれませんね。
●GitHub littleBitsのページ(英語)
https://github.com/littlebits
展示会場では、スタッフの皆さんが
お揃いのオリジナル白衣を着ていて、
それも好印象でした。
正方形のくらいのベーシックな機能をもつモジュールは、ちょうどチロルチョコレートくらいの大きさです。その大きさにも馴染みがあるので興味をそそられたのかも。プログラミング教育を想定して、最近は様々なツールが出ています。大人が楽しく工作している様子を間近で見ていると、子どもたちも組み立てる楽しさに興味を持つかもしれませんね。
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