SONYデジタルペーパー

【ツール】SONY デジタルペーパーDRT-RP1

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先週、第8回教育ITソリューションEXPO@東京ビッグサイトに取材に行き、
「大人が学習で活用できるもの」をテーマに展示を見学しました。

教育ITソリューションEXPO2017

展示会の概要は、
【レポート】第8回教育ITソリューションEXPO(リンク)
https://andla.jp/wp/?p=1217

その会場で、いくつか見つけてきた面白そうなもの、
役立ちそうなものをご紹介します。
今回ご紹介するのは、
SONY デジタルペーパー
です。

(注)この投稿でご紹介している、SONYのデジタルペーパーは
生産完了となり、現在は公式サイトでも販売を終了しています。
ご注意ください。(2023年2月追記)

SONYのデジタルペーパーDPT-S1は、
2013年に発売されました。
大画面でありながら軽く、
A4サイズがほぼそのまま読める、
紙のような読みやすさ・書きやすさを備えた
「新しい紙」として登場。
大学関係者にも利用している人が多いツールです。

●SONY デジタルペーパー DPT-S1
http://www.sony.jp/digital-paper/products/DPT-S1/

今回の展示会でも、それを紹介しているのかと思いきや、
6月5日に発売予定の新商品の展示が行われていました。
今回発売予定となっているのは、DPT-RP1です。

●SONY デジタルペーパー DPT-RP1
http://www.sony.jp/digital-paper/products/DPT-RP1/

以前のデジタルペーパーも実機を見たことはありましたが、
今回も展示品を実際に操作してみて、
以前のものよりもさらに使いやすくなっている印象を受けました。

その違いを見てみましょう。

枠の色が変わった

デジタルペーパーDPT-S1のときの端末の枠は黒色でした。
黒色だと、タブレットという印象が強くなるような気がします。
デジタルペーパーDPT-RP1は、枠が白色です。
タブレットというよりは、
“ペーパー”というイメージが強くなったように感じました。
あくまでも主観的な感想ですが、
でも「新しい紙」をうたうデジタルペーパーにとって、
これは結構大きな違いの一つではないかと思っています。

ちょっと軽くなった

展示会で持ってみると、その大きさに比してかなり軽い印象。
説明してくださった方によると、
デジタルペーパーDPT-RP1は349gとのこと。
「350gくらいなんですね~」と言ったら、
「いえ349gです!(きっぱり)」
と言われたので、1gのこだわりがあるようです(^^)
いいですね~、そういうこだわり。
大事なことだと思いました。

デジタルペーパーDPT-S1は358gですので、
以前の機種よりも9g軽くなっています。
砂糖大さじ1杯分軽いってことになりますね。
ちなみに、画面の大きさは13.3型で以前の機種と変わりません。

厚みも 約6.8mmから5.9mmと薄くなったようです。
とにかく実際に持ってみると、
大きさからイメージするよりもはるかに軽くてびっくりします。

内蔵メモリーが大きくなり、より多く保存可能に

新旧機種の、内蔵メモリー容量/使用可能領域を比較してみます。
【DRT-S1】約 4GB / 約 2.8GB
【DRT-RP1】16GB / 約11GB
内蔵メモリーが大きくなりました。

約1MBのPDFファイルを1ファイルとし、PDFファイルのみを
内蔵メモリーに保存した場合は、
【DRT-S1】約 2,800ファイル
【DRT-RP1】約10,000ファイル
となりました。すごい量だなぁ。

ディスプレイ解像度が少し上がった

ディスプレイ解像度が変わりました。
【DRT-S1】1200×1600ドット
【DRT-RP1】1650×2200ドット

実際にDRT-RP1デモ機で拡大を操作しましたが、
かなり拡大しても、文字がなめらかな表示できれいなままでした。
コントラストも変えたという説明がありました。なるほどねぇ。
確かに見やすくなったように思いました。
黒白の背景がチラチラとするような
(この表現で伝わるでしょうか)
かつての電子書籍の画面とは、まったく違っています。
(私が保有している電子書籍のツールはチラチラタイプ(笑))

タッチパネルシステムが変わった

説明してもらっているときに、
「以前とタッチパネルの方式が変わったんですよ」
というお話がありました。

仕様をチェックしてみると、
【DRT-S1】電磁誘導方式ペン入力対応タッチパネル クリアタッチパネル(光学式)
【DRT-RP1】静電容量方式ペン入力対応タッチパネル

タッチパネルに詳しくないので、
少し調べてみましたが、
静電容量方式はスマホやタブレットで
多く採用されている方式だそうです。
実際にペンで線を複数描画してみましたが、
描画に遅延も感じず、紙に書くような感じでくっきりと描けました。

独自開発の薄型ノンスリップパネルを採用していて、
鉛筆風(フエルト芯)とボールペン風(樹脂素材芯)が
選べるようになったそうです。

画面ロック機能とNFCによるロック解除機能追加

セキュリティのために、設定時間を経過した場合の
画面ロック機能が追加されました。
データの暗号化も実装されたようです。

確かに利用者像をイメージすると、
大学や企業が多そうですので、
データ管理がきちんとできることは重要な要素かも。

その画面ロックは、FeliCaカード、おサイフケータイ対応の
携帯電話やスマートフォンをデジタルペーパーにかざすことで
解除 ができるそうです。
近未来的でかっこいいですね。

Bluetoothで連携ができるように

DRT-S1では、Wi-Fiを経由してクラウドなどに保存して、
あるいはUSBまたはMicroSDカードで
文章を共有する形式だったようですが、
DRT-RP1はWi-Fiだけでなく、
Bluetoothで連携が可能になりました。

パソコンに「Digital Paper App」をインストールして、
デジタルペーパーとペアリングできることになったので、
同期作業がすぐに行えるようになり、
より便利になっています。
なお、DRT-RP1にはMicroSDカードスロットはありません。
マイクロUSB端子のみとなっています。

電池の持ちは以前のほうが少しよい

Bluetooth機能オフ時:Wi-Fi機能オフ時
【DRT-S1】最長3週間
【DRT-RP1】最長約3週間
こちらはほぼ同じくらいですね。

Wi-Fi 機能オン時
【DRT-S1】最長2週間
【DRT-RP1】最長約1週間
こちらは、以前の機種のほうが長く持つようです。

スマートフォンもそうですが、
端末がWi-Fiを探すような環境にいると
電池の消耗が激しくなりますよね。
Wi-Fiを使わないときはオフにしておくとよいのかもしれません。
でも、これだけ電池が持つなら、
特に問題はないようにも思います。

さらに、充電時間を見てみましょう。

USB充電 充電時間
【DRT-S1】約 3.5時間(コンピューターとの接続時)
【DRT-RP1】約 5.5時間(USB充電)
新しい機種のほうがフル充電には時間がかかるようです。

ACアダプター充電 充電時間
【DRT-S1】約 2.5時間(付属ACアダプター使用時)
【DRT-RP1】約 3.5時間(推奨ACアダプター AC-UUD12)
こちらも1時間ほど長くかかるようです。
お休みの日などに充電する習慣をつけるのがよさそうです。

マークを付けたところを検索、下線を引くこともできる

論文を読んでいるときに、必ずほしい機能は
引用したい部分に下線を引いたり、
重要な部分をマークしたりといった作業ができること。
それらの機能は備わっています。

デジタルペーパーは、電子ペーパーなので、
今のところ黒しか表示することはできませんが、
色を指定して下線を引くと、
パソコンなどではカラーで見えるようになっていました。

実際に展示で説明していただいているときにも、
下線を「赤」で指定して線を引いてみると、
奥にあったパソコンではその部分に赤色の下線が
引かれた状態になっていました。
でも、デジタルペーパー上では黒でしか見えませんけれども(^^;)

実際に触ってみて

展示会で実際に持ってみたり、操作してみたりして、
A4サイズという大きさで、想像に反してかなり軽いということと、
文字がきれいで読みやすいということに驚かされました。

最近は、多くの学会が論文や資料を
PDF形式の文書で提供しているので、
たくさん論文を読むような学習者には、
こうしたツールはありがたいですよね。
自宅に印刷して下線を引いた論文が大量にストックしてあるので、
ここに収納したら、いつでも確認できるので便利だろうなと思いました。

下線を引いたものが赤色で見えるともっといいのだけれど。
下線とマークの組み合わせで、
引用文献などの管理をすることで
使いやすくなるかもしれませんね。
校正作業などが発生する仕事の場合にも役立ちそうです。

実はノートの機能があるということを展示会会場で 初めて知りました。
7種類のノート(大学ノート、方眼罫、スケジュール帳、
無地、リーガルパットなど)がプリセットになっているようで、
興味津々です。
会社で使っている帳票や記入用紙などをPDFにして、
ノートのテンプレートとして登録することもできるそうです。
PDFを手書きで利用できるのは便利だなぁ。

デジタルペーパーの気になるところ

やはり、金額が高いことは気になります。
学校や会社として、予算の中で導入するのは容易かもしれません。
ただ、個人で購入する場合、
ノートパソコンくらいの金額となるので、
二の足を踏むこともあるかも。

実際にデジタルペーパーを操作してみると、
自宅以外の場所でも、隙間時間をみつけては学習することが多い
大人にこそ、とても役立つツールだと思うので、
もう少し安価だと導入する人が増えるかもなぁとも思いました。

うちにある論文のストックをデジタルペーパーに保存したら、部屋がすっきりするだろうなぁと説明を受けながら妄想していました(笑) 書類を拡大できることは、年齢を重ねて学習を継続するときの「老眼」問題の解決にもつなげることができそう。電子ペーパーでマークや下線部分だけでも色を使えるようになるならば、さらに利便性が向上しそうな気もしました。ソフトウェアの更新で、どんどん利便性も向上するようです。私の「欲しい物リスト」に入れておきたいと思います(^^)

※冒頭のアイキャッチ画像 出典:SONYデジタルぺーパーのウェブサイト
http://www.sony.jp/digital-paper/products/DPT-RP1/


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