[PR]
新入生のさとうさん、前回の説明を参考に
大学専用のフォルダーも作成したようです。
今回はバックアップ方法を説明します。
特定のフォルダーをバックアップする方法も確認していきましょう。
●パソコンで学ぶために最低限整えたい10のこと
(1) タスクバーによく使うアプリを固定する(掲載済み)
(2) 専用フォルダーをつくる(掲載済み)
(3) ファイル名の付けかた(掲載済み)
(4) バックアップを自動化する
(5) クラウドサービスを利用する
(6) USBドライブは補助的に
(7) メモ帳機能を使う
(8) 画面キャプチャの方法を知る
(9) 圧縮と解凍ツール
(10) Acrobat Readerのインストール
バックアップ前に保存先を準備する
まず、バックアップ前に保存先を準備します。
バックアップ先は任意の場所を指定できますが、
以下の2か所のいずれか、または
両方に保存する場合が多いでしょう。
●同じパソコンの別ドライブ
Windowsをインストールした時点
(あるいはパソコンを購入した時点)
で特に変更していなければ、「ドキュメント」フォルダーに
保存されたデータはCドライブに保存されています。
パソコンにあらかじめ別ドライブを設定してある場合は
Dドライブなどの別のドライブに保存することができます。
自分のパソコンに別ドライブが設定してあるかどうかは、
エクスプローラーを開き、左側のメニューの中から
「PC」をクリックするとわかります。
●外付けのハードディスク
自動でバックアップを設定するので、常時繋げておくことが
できるのであれば、外付けのハードディスクに
保存するのもおすすめです。
バックアップの種類
バックアップは、パソコン全体を保存する場合と、
特定のフォルダーのみを保存する場合があります。
また、バックアップの設定方法は利用している
OSによって異なります。
さらに、WindowsやMacに搭載されている
バックアップ方法のほかに、バックアップ用の
アプリケーションを使ってバックアップする方法もあります。
それぞれの特徴を大まかに記載します。
●パソコン全体をバックアップ
・目的:システムの回復などに利用する
・バックアップ時間:長時間必要
・保存場所:パーテーションを切ったドライブ、または外部ドライブやディスクなど
・保存されるもの:システムやデータなど復旧に必要になるもの全体
●特定のフォルダーをバックアップ
(ドキュメントフォルダーや大学用に作成したフォルダーなど)
・目的:作成しているデータの保管やドキュメントやファイルなどが
エラーで読み込めないとき、あるいは誤って削除してしまった、
前のバージョンを残しておきたかったが消してしまったといった、
万が一に備えるため。
・バックアップ時間:指定した内容にもよるが全体よりも短い時間
・保存場所:別ドライブ、外部ディスク、USBドライブ、SDカードなど
以上のような違いがあります。
それぞれのバックアップ方法について
WindowsとMac別に詳しく説明していきます。
パソコン全体をバックアップ
●Windowsの場合
利用しているOSによって、操作方法が異なります。
※Windows7については、すでにメインストリームの
サポートを終了していますので、
Microsoft公式サイトに掲載されている
バックアップ方法はWindows10の説明となっています。
・Windows10
PC をバックアップおよび復元する(Microsoft support)
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/17127/windows-back-up-restore
このリンクの説明に従い、バックアップしたり、
復元したりすることができます。
Windows7や8については、パソコンのメーカーごとに
パソコンの構成が異なり、操作方法が異なる場合が多いため、
ご自身のパソコンのメーカーサイトなどを参考にするのがよいでしょう。
Microsoft公式サイトでは、Microsoft atLifeという
使い方ガイドのページを設定しています。
このウェブサイトで、いくつかの保存や記録に関しての
情報を得ることができるかもしれません。
・Microsoft atLife
https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/
※このページの下部に、
「よく読まれている記事」というコーナーがあり、
「大切なデータを守る! 安心・確実バックアップ術」
という記事がありますのでご参照ください。
大切なデータを守る! 安心・確実バックアップ術|Microsoft atLife
https://www.microsoft.com/ja-jp/atlife/article-windows10-backup-default.aspx
●Macの場合
Macの場合は、Time Machineという
Mac に内蔵されているバックアップ機能があります。
このバックアップ機能は、Mac全体を保存しますが、
特定のファイルも取り出すことができるので便利です。
設定は簡単で、一度設定すれば、
特に意識していなくても自動でバックアップされます。
ただし、この機能を使うためには、
外付けのハードディスクなどの外部ディスクが必要です。
どのような外部ディスクが使えるかは、以下をご覧ください。
Time Machine で使えるバックアップディスク(Appleサポート)
https://support.apple.com/ja-jp/HT202784
外部ディスクが準備できたら、Macに接続し、
その外部ディスクをバックアップするためのディスクだと
認識させる必要があります。
その方法は以下をご覧ください。
macOS High Sierra: 新しいバックアップディスクを Mac に接続する(Appleサポート)
https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-help/mh11430/10.13/mac/10.13
準備ができたら、早速Time Machineを起動して
バックアップを取ってみましょう。
Time Machineの設定、実行、復元方法については
、Appleのホームページに手順の記載があります。
Time Machine で Mac をバックアップまたは復元する方法(Appleサポート)
https://support.apple.com/ja-jp/HT201250
特定のフォルダーをバックアップ
パソコン全体をバックアップする方法でも説明しましたが、
Macの場合はTime Machineで保存したものから、
特定のフォルダーやファイルを取り出すことができます。
Windowsの場合は、特定のフォルダーを必要なときに
自分で外部ディスクやUSBドライブなどに
コピー&ペーストして保存する方法がありますが、
バックアップ用のソフトウェアを利用して保存することもできます。
Windowsのバックアップ用のソフトウェアは、
無料で利用できるものもあれば、有料のものもあります。
私は長らくフリーウェア(無料で利用できるソフトウェア)の中でも
有名な「BunBackup」を利用しています。
●BunBackup制作者のウェブサイト「Nagatsuki」
http://nagatsuki.la.coocan.jp/
以下のウェブサイトでも、ソフトウェアの
インストールデータ(ダウンロードライブラリ)が
ダウンロードできます。
●BunBackup – 窓の杜ライブラリ
http://forest.watch.impress.co.jp/library/software/bunbackup/

●BunBackup – Vector
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/util/se288018.html
フリーウェアの場合、OSのバージョンアップに
更新が追いついていないこともあり、
そのようなソフトウェアを利用するとエラーが出たり、
利用できなくなったりする場合があります。
「BunBackup」は、
WindowsXP・WindowsVista・Windows7・Windows8・Windows8.1・Windows10
とOSのアップグレードにあわせて対応されていますので、
おすすめです。
なお、BunBackupのインストールから設定までを、

でご紹介しています。
BunBackupを使ってバックアップしてみたいという方は、
参考にしてください!
※注意
・上記ページでフリーウェア(今回はBunBackup)の
紹介をしていますが、自分自身が利用した体験をもとに、
多くの方が利用し、一般によく知られている
ソフトウェアを選んで説明しています。
・ただし、ソフトウェアのインストールや利用においては、
お持ちの環境によっても動作が異なりますので、
自分の責任において利用してください。
・インストールや利用により、不具合が発生しても、
弊社では対応しかねますのであらかじめご了承のうえ、
導入してください。
今回は、バックアップについてご紹介してきました。
学習の過程で、データの消失やエラー、
上書きトラブルに見舞われた人を何人も見てきました。
レポートや卒業論文の締め切りが迫る中で、
もしもエラーが出たり、うっかりデータを削除してしまった
という事態が発生したら、その絶望感と緊張感たるや!
マーフィの法則並みに、時間がないときに限って
トラブルは発生します。
自分自身はバックアップが取れていたので
「助かった!」と思ったことも何度もありました。
まさに、「備えあれば憂いなし」ですね。
次回は、クラウドサービスを利用することで、バックアップをさらに簡単に行うことができるという、そんな方法をご紹介します。お楽しみに。
[PR]